値上げできる会社になろう~戦略的経営で、企業の自立化を図ろう!【三重】

 今年設立30周年を迎えた三重同友会は4月23日、第31回定時総会を松阪フレックスホテルで開催し、会員、三重県・金融機関、オブザーバーを含め164名が出席しました。

 第一部の定時総会では、服部一彌代表理事より2013年度活動方針と活動テーマ「値上げできる会社になろう~戦略的経営で、企業の自立化を図ろう!~」が提案され、価格競争路線から脱却し、自ら価格決定権を持ち企業の自立性を高めていくとともに、企業力の源泉である人材を生かし、戦略的な経営でマーケティングを拡充し販売力を高めて企業の成長を図っていこうと呼び掛け、採択されました。

 第2部の30周年記念式典では、来賓を代表して三重県副知事の石垣英一氏が「30年前に設立された同友会のメンバーは、とても熱意があり、企業経営に向き合い取り組んでこられ、39名の会員でスタートした三重同友会も約450名に拡大した今も、その熱意と意志が受け継がれている。実行力のある組織としてこれからのさらなる発展を期待しています」と祝辞を述べられました。続いて年間を通じて行なわれる30周年行事について、全支部持ち回りで開催される全支部統一例会やドイツ・オーストリアの中小企業への海外視察研修など30周年実行委員長の西村信博氏より説明がありました。

 続いて行われた記念パネルディスカッションでは、「これからの10年を生き抜くための経営戦略」をテーマに(有)エルフィンクリエイティブ社長の古村世哉氏、(有)二軒茶屋餅角屋本店社長の鈴木成宗氏、(有)ホテル湯の本常務の西田太郎氏の3氏がパネリスト、コーディネーターはキャリアフェイス代表の山口友美氏が務めました。

 創業者・後継者・老舗経営者の観点から、それぞれに情勢分析や自社の歩みと現状から今後の企業経営方針が報告され、参加者からはステージに映し出された質問掲示板に多数の質問が寄せられるなど一体感のある有意義な議論が繰り広げられました。

 懇親会では100名を超す会員が、参加いただいた来賓をはじめ他支部の会員と交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 5月 15日号より