女性のちからで育む明日への力~全国から809名が参加【第16回女性経営者全国交流会in大阪】

 6月13~14日、帝国ホテル大阪を会場に女性経営者全国交流会が開催されました。「未来をひらく力を育みます~女性のちからで地域をつなぎ、明日をつくる」をテーマに41同友会および中同協から809名が参加、同友会運動を通じた「幸せな社会づくり」について、学びあいました。

 1日目の全体会では、畑野吉雄・大阪同友会顧問、鋤柄修・中同協会長のあいさつに続いて、別府充彦・内閣府大臣官房審議官(男女共同参画局担当)、岡村篤蔵・近畿経済産業局産業部次長を含め5名の来賓が登壇しました。

 広浜泰久・中同協幹事長の問題提起では、女性経営者は「自他を幸せにすること」ができる特別な立場であり、幸せな暮らしづくりの先頭に立ってほしいとエールが送られました。

 7つの分科会では、企業づくりや女性部活動などの実践報告から学びました。

懇親会では世界大会優勝の実績を持つ大阪府立箕面(みの う)高校ダンス部によるパフォーマンスで始まり、大阪同友会女性部による『大阪ラプソディー』の合唱で締めくくられました。

 2日目は各分科会の座長報告の後、桐竹繭紗也氏による大阪発祥の一人遣い人形芝居、乙女文楽の上演がありました。

 続いて、福島同友会相双地区会長高橋美加子氏による記念講演「子どもたちを安心して育てられる町に~地域再生は私たちの手で」がありました。高橋氏は「原発事故の影響を大きく受けた私たちは、核の時代を生き抜く希望を紡ぎ出す使命がある」と、福島第1原発から30キロ圏内での体験と、子どもたちを安心して育てられる町づくりへの取り組みを語りました。その上で「未来をつくるのは大人の仕事。未来は遠い先のことではなく、1日1日の積み重ね」と訴え、「この原発事故を他人ごとにしないで、自分に置き換え新しい経済活動に結びつけていただきたい。まず行動していきましょう」とメッセージが送られました。

 最後に、糸数久美子・中同協女性部連絡会代表は「地域の暮らしを守る中小企業は平和の中でしか存在できないもの。中小企業家であることを誇りとして、人を大切にする『労使見解』を軸に企業づくり地域づくりの実践をしていきましょう」とまとめました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 7月 5日号より