全国の活動に学び女性部会を設立【島根】

島根同友会女性部会長 原 久子(エステサロンピュアリー代表)

 島根同友会は7月26日、女性部会を設立しました。きっかけは昨年島根で開催された第40回青年経営者全国交流会です。島根では初めての全国交流会の開催ということもあり、その設営を学んだり、参加促進活動の一環として、一昨年から積極的に全国行事に参加しました。

 その活動の中で、昨年6月に開催された女性経営者全国交流会in沖縄に参加し、それまであまり必要性を感じていなかった女性部会の必要性を感じました。 「ワーク・ライフ・バランスという観点で、地域の経済を引っ張っていく経営者が全国で生まれていくことを期待します」「新しい時代は女性が中心となって切り拓いていく、そういう気持ちで学んでほしい」という鋤柄会長のお言葉は、私たちの胸に響きました。

 特に島根は働く女性や高齢者が多く、社会生活を営むのに女性がなくてはならない存在になっています。女性経営者自身もワーク・ライフ・バランスについて、悩み、葛藤しながら経営をしています。女性経営者が悩みや課題を共有し、本音で語り合える学びの場が必要だと感じました。

 5名の女性会員が中心となって昨年8月に準備会が発足し、その後3回、女性会員と女性ゲストのみが参加できるミニ例会を昼に開催。今年に入ってからは月に2~3度の幹事会を開催し、準備を重ねてきました。

 私たちが最初に取り組んだのは「何のために島根同友会に女性部会をつくるのか」を成文化することでした。「周りに幸せを与えられる女性経営者を目指します」。これが島根同友会女性部会の活動理念です。「周り」というのは家族、社員、お客様、取引先、地域の人、そして自分自身も含まれます。

 今年6月に開催された女性経営者全国交流会in大阪で広浜幹事長は、女性経営者だからできる4つの課題として、(1)まず自分が幸せになること、(2)社員の幸せ、(3)事業を通じての「幸せなくらし」づくり、(4)同友会運動を通じた「幸せな社会」づくりを挙げられました。これはまさに私たち島根同友会の女性部会が目指す姿です。

 7月26日には、広島同友会副代表理事で(株)勝矢和裁代表取締役の勝矢珠容子氏を報告者に女性部会設立記念例会を開催し、「人を生かす経営」と「経営者の責任」を学びました。この例会には、他県同友会から約20名の皆様にも祝福をいただき、素晴らしいスタートをきることができました。これからも周りに幸せを与えられる女性経営者を目指し、日々努力して参ります。

「中小企業家しんぶん」 2013年 9月 5日号より