女性の活躍で変わる、変える、これからの中小企業~福岡同友会・中同協がシンポ

福岡から発信-内閣府・九州経産局など9団体と連携

 10月28日、福岡で女性活躍推進を考えるシンポジウムが行われました。これは福岡同友会・中同協が2013年度の「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」共催事業として応募し採用された企画。内閣府、男女共同参画推進連携会議のほか、産官学民で結成された組織の「女性の大活躍推進福岡県会議」や九州経済産業局、男女共同参画センターなど、9つの団体と連携して開催されたものです。

 シンポジウムには、九州地方の経営者や行政担当者、一般参加者を含め160名の参加がありました。

 3部構成で進められ、第1部の基調講演では、橘・フクシマ・咲江氏の経営者として経験した世界における女性活躍に向けての動きなどが紹介されました。

 続く会員企業による事例報告では、女性が子育てしたくなる町づくりを事業を通して実現させたいという経営者としての思いや女性社員として経験し実感した環境整備と仕事への意欲との関係、店長や役員の半数に女性を抜擢した先進事例の紹介など、それぞれの立場からの報告がありました。

 第3部のグループディスカッションでは、男性にとっては「目からうろこ」のような気づきがあったという声もありました。女性が活躍するには、夫の家事育児参画が欠かせません。トップの判断で柔軟に対応できる中小企業の強みをいかして、家事や子育ては女性の仕事という考え方に縛られずに女性の能力を最大限に活かし、成長していける企業を目指していこうと会場は熱気に溢れていました。

 男女共同参画の視点での経営は「人間尊重の経営」につながるものであり、社員の成長が企業の成長に大切だという認識を積極的に会内外に広げる重要性を再確認したシンポジウムとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 11月 25日号より