次世代に継ぐ理念と精神~設立40周年のつどいを開催【静岡】

 1月24日、静岡同友会設立40周年のつどいがホテルアソシア静岡にて開催され、設立メンバー6名を含む約100名の会員が参加しました。

 冒頭、遠藤一秀代表理事から「この集いを自社や同友会活動の歴史を振り返る機会、そして現状を分析し、未来への展望に思いをはせる機会としてほしい」とあいさつがありました。

 続いて第一部「同友会運動と私の経営実践」と題したパネルディスカッションでは、設立メンバーである勝又悦朗氏(元(株)青島文化教材社)、小野清氏((有)小野美術印刷所)、中西賢市氏((有)中西設備)、横山英雄氏((株)横山事務器)、秋山實氏((有)豆豊商店)、杉村征郎氏(杉村精工(株))から、設立当時の様子やこれまでの歴史、同友会の魅力についての話がありました。

 第1次オイルショックや労組運動などに経営者が苦悩する中、71名の会員により設立された静岡同友会。当時は「知り合い、学び合い、励まし合い」を合言葉に活動していたこと、数多(あまた)ある出会いをすれ違いにしないためには謙虚に学ぶ姿勢が不可欠であること、長らく会に身を置き謙虚な姿勢で傾聴することで、自然と自身の内に学びが蓄積されてきたこと、そして、自主、民主、平和を担う経営をしてほしいという願いが伝えられました。

 第二部「10年後の自社と同友会」では、次代を担う会員の中から塩川佳司氏、内田信氏、中村佐和子氏、鈴木徹氏の4名が登壇し、事業承継や新規展開、静岡同友会の増強など、自社、自分自身、そして静岡同友会の10年後について話しました。その後のバズセッションでは、各テーブルとも、経営や同友会の話で盛り上がっていました。

 静岡同友会草創期の思いに触れ、その歴史の厚さを感じ、若き会員がその思いを受け継ぐ。地域の未来に思いを馳せ、自社経営を交えて世代・業種を超えて交わる、同友会ならではの会となりました。

静岡同友会

「中小企業家しんぶん」 2015年 2月 15日号より