人吉支部(熊本)

人吉・球磨の発展に貢献できる支部をめざして

熊本同友会人吉支部

 春らしい陽気に恵まれた、3月26日に熊本同友会11番目の支部となる人吉支部設立総会がホテルサン人吉で開催されました。

 対象地域は、熊本県の南部に位置する人吉市、球磨郡の10市町村。日本3大渓流で知られる球磨川の清流から生まれる球磨焼酎や川魚が有名で、国宝青井阿蘇神社など歴史的価値の高い文化財も数多く存在します。

 設立までに3回の準備委員会を開催し、設立に向けた諸準備を進めるとともに、2回のオリエンテーションで、役員が同友会での学びと気づきをどう自社に生かしているか報告を行い、同友会の趣旨や活動について理解を深め合いました。

 当日は会員、来賓、ゲスト72名が参加。小屋松徹彦代表理事が開会のあいさつを述べた後、9名の来賓を代表して、永井正幸熊本県県南広域本部球磨地域振興局局長と坂崎博憲人吉市副市長から期待と励ましを込めた祝辞がありました。

 総会では、経過報告、活動指針が承認され、12名の役員が選出されました。初代支部長に就任した(株)人吉旅館の堀尾謙次朗代表取締役が「同友会理念を学び実践し、強靭な体質の企業づくりに取り組み、地域発展に貢献することをめざします」と宣言すると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

 記念講演は、田浦通福岡同友会代表理事・(株)シティーライン代表取締役社長が「オンリーワン経営で自社の未来を切り拓く」のテーマで登壇。独立創業し順風満帆の中、大きな挫折を経験し藁をもすがる思いで同友会に入会。労使見解に基づいた経営指針書を作成しひたむきに実践。その中で身につけた情勢分析力で将来を見据えた「オンリーワン経営」に取り組むことを決意。価格競争と景気に左右されない市場・客層を事業領域とし、メディカル物流と付加価値配送で業界の超差別化を行ってきた事例報告に参加者は大きな感銘を受けました。

 人吉支部設立に伴い、会勢は目標の1000名を突破。また、設立総会時は26名だった会員は、新たに4名の仲間を迎え30名となり新年度を迎えました。熊本同友会にとって記念すべき日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 4月 15日号より