「情報創造」できる広報部員へ【中同協広報委員会】

二場邦彦先生

 7月15日に大阪で中同協広報委員会が開催され、17同友会と中同協から43名が参加しました。

 最初に、2015年度の委員会体制について、委員長として加藤昌之氏((株)加藤設計、愛知)、副委員長として貞池龍彦氏((株)アビリティ・キュー、福岡)、内田勲氏(光栄商事(株)、東京)の2名を承認しました。

 次に、二場邦彦・立命館大学名誉教授から「広報活動と『情報創造』―阪神・淡路大震災の経験をふまえて」をテーマに特別報告がありました。二場氏からは阪神・淡路大震災の教訓をまとめ、広報活動と「情報創造」(まだ概念化されていない個別事例や断片的な情報を発掘・着目し、ある程度の概念化作業を行って発信すること)についてどのように日常の活動と結び付けるのか具体的な提起がありました。

 その後、冨永・中同協事務局員より「中小企業家しんぶん」アンケートの結果について報告がありました。

 最後に、加藤広報委員長から「広報の原点を考える」と題して問題提起。広報活動には多くの会員、委員会、事務局を巻き込んで発信することが重要で、組織的対応を明確にして自社を「情報創造」で語る広報部員に一人ひとりがなってほしいと提起しました。報告を受けて、グループ討論を行いました。

 その後の議題では、組織強化・広報・情報化全国交流会の内容の確認と9月28日から稼動する新e.doyuの説明がありました。

 最後に、貞池・副委員長から「『情報創造』は難しいと感じるかもしれませんが、二場先生から『関係づくり』が提起されました。人間関係づくりによって今までの運動があります。日々の増強活動などで『情報創造』を意識し、関係づくりを広げていただければと思います」とまとめがあり、明日からの広報への思いを胸に閉会しました。

 次回広報委員会は2月26日に開催予定です。

「中小企業家しんぶん」 2015年 8月 5日号より