オーストリア視察から見えるもの~エネルギーシフト勉強会開催【埼玉】

埼玉同友会

 8月7日、埼玉同友会は「オーストリアから学ぶエネルギーシフト~これからの環境経営とエネルギービジネス」をテーマに、仕事づくり委員会・地球環境部会のオープン例会を開催し、21名が参加しました。

 吉野雅一・地球環境部会長((有)みやび設計代表取締役)から中同協総会で発表された「中小企業家エネルギー宣言案」とエネルギーシフトハンドブックをもとに「エネルギーシフト」の説明がされました。その後、愛知同友会の有志で行われたオーストリア視察に参加しての報告が行われました。

 視察はミュンヘンからザルツブルク、ムーラウ、ウィーンの行程で行われました。吉野氏は「高速道路の柵が木で作られていることや、村の電力が6つの小さな発電所により賄われていることなど生活の中にあふれる日本との違いには驚きました。オーストリアには国民投票により廃炉となったツベンテンドルフ原子力発電所があります。反対50・47%というわずかな差で廃炉となった理由はおそらく原発からウィーンまでの距離が32メートルだったからだと思います。やはり国民一人ひとりの考えが街や国にしっかりと反映されていると感じました」と報告しました。

 その後エネルギーシフトに関連する仕事づくりの事例として、自社で取り扱っている遮熱シートを紹介しました。報告の後、質疑応答を行いました。

 エネルギーシフトや環境経営を意識した企業づくりへの第一歩となる例会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 9月 5日号より