就職活動スケジュールなどについて懇談~厚生労働省・文部科学省・経済産業省と【中同協】

中同協

 8月26日、中同協社員教育委員会と共同求人委員会では、厚生労働省、文部科学省、経済産業省(中小企業庁)を訪問し、共同求人活動やキャリア教育の取り組みについて懇談しました。採用と教育の観点から共同求人委員会と社員教育委員会が合同で懇談を行うのは初めてのことです。

 中同協からは小暮恭一・共同求人委員長、梶谷俊介・社員教育委員長、担当事務局員4名が参加しました。

 懇談ではまず、同友会の紹介や社員教育委員会の活動、共同求人活動などについて説明したあと、若年者雇用の問題、就職活動スケジュールの後ろ倒しに関すること、インターンシップなどキャリア教育について意見交換を行いました。

 小暮共同求人委員長は、就職活動時期の後ろ倒しによる中小企業や学生への影響などに触れ、長期化したことにより学生の動きも悪く、中小企業にとっては8月以降内定辞退も増えることが予想されること、また学業優先のための後ろ倒しが逆に学生への不安やオワハラ(就職活動をやめるよう学生に強要する行為)といった問題も出てきていると指摘しました。

 梶谷社員教育委員長は、経済団体と学校が連携することで学生に働くことの意義を伝え、地域に人を残す活動につながることを岡山同友会の取り組みや各同友会の事例を紹介しました。また、インターンシップのあり方については「企業や学生本人任せになっている部分もある。インターンシップの位置づけとルールを再確認してほしい」との意見が出されました。

 各省庁とも、このような意見があることを省庁内でも共有し、今後も定期的にこのような場を設けることを相互に確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 9月 15日号より