条例をお飾りにしないために 市長を招き勉強会【福岡同友会北九州支部】

 福岡同友会北九州支部は8月18日に北九州市市長と市産業経済局中小企業振興課課長をお招きし、中小企業憲章・中小企業振興基本条例に関わる例会を開催、63名が参加しました。

 まずは、同友会運動の歴史(ヨーロッパ小企業憲章、金融アセスメント法制定運動、中小企業憲章・条例推進運動)について説明し、第1部では北九州市長北橋健二氏より、「地方創生 北九州市の新たなチャレンジ」と題して北九州市のビジョンを語っていただきました。次世代自動車産業の拠点化・地域エネルギー拠点化推進事業・新たな雇用創出など北九州市はさまざまなビジョンを立てています。

 また、次世代育成環境ランキングと出生率は政令指定都市の中で第1位ですが、北九州への定住が課題となっており、私たち中小企業家の努力が必要であると感じました。以前、北九州市は国内でも有数の工業都市で環境汚染がひどかったのですが、それを克服して環境モデル都市へと変貌を遂げてまいりました。「時代に合った魅力的な都市をつくる」と市長は熱く語りました。

 第2部は、産業経済局中小企業振興課の吉武課長に本年4月1日から施行された北九州市中小企業振興条例の「理念や中小企業者他それぞれの役割など」についてご講演頂きました。条例に関する意見交換会では同友会の意見が多く採用され、8月26日の「第1回中小企業振興協議会」では出席者13名の1人として坂本地区会長が出席し、条例の今後のあり方について同友会の意見をしっかりと伝えました。

 この条例を「お飾り条例」にしないためにも、協議会で何度も意見交換し、私たち中小企業家が市や学校、金融機関、他団体とも連携して地域をつくり担っていく必要があると感じました。

福岡同友会北九州支部長 (株)アフェットプラスワン代表取締役 中川 照將

「中小企業家しんぶん」 2015年 10月 5日号より