女性も働きやすく、活躍できる職場環境をめざして【日本BPW連合会主催 2015シャインウィークス公式イベント】

中同協よりパネリスト2名登壇、女性の活躍推進の可能性を発信

 9月5日に日本BPW連合会主催、中同協ほか後援の2015シャインウィークス(※)公式イベント「日本の働く女性がもっともっと輝くために!」が東京八重洲ホールを会場に開催されました。行政や関連団体、および各団体会員など55名の参加がありました。

 第1部では、働く女性の多くが直面している問題の1つでもある男女間の格差を解決するための動きとして国連が推進している「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」と2015年8月28日に成立した女性活躍推進法の2つの動きについて説明がありました。

 第2部の「どうすれば職場での男女ギャップを減らせるか」というテーマのパネルディスカッションでは、4名のパネリストのうち中同協から広浜泰久・中同協幹事長、平田美穂・中同協事務局長が登壇。平田氏は中小企業が女性の活躍する場として果たしている役割や中小企業がWEPsに取り組む意義について紹介し、広浜氏はWEPsを署名したことによって気づいた女性幹部育成の際に弊害となっていた「意識の問題」と、それを解決するために実践してきた自社での取り組みを報告しました。また、パネリストの1人、日本テレビ放送網(株)の幹部役員の田代早苗氏からは、大企業における女性活躍推進の現状と課題について報告がありました。パネルディスカッションを受け、参加者からも積極的な意見交換がなされました。女性の活躍推進を進めるために重要なことは、法制度に則った体制を整備したり、WEPsなどのツールを活用することも大切だが、その前提として一般社員と幹部、正社員と非正規社員、都市部と地方、公と民といった、あらゆる差が存在していることを認識した上で、意識改革と同時に現実的な差を埋めていく必要があることが共有されました。

※「2015シャインウィークス」とは

 8月28~29日に東京で開催されるシンポジウム「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム:WAW! 2015」の前後7月1日から10月31日までをシャイン・ウィークス(Shine Weeks)と位置づけています。

 この行事は、シンポジウムの趣旨である「女性が輝く社会づくり」に賛同した公式サイドイベントです。

「中小企業家しんぶん」 2015年 10月 5日号より