地域連携による活性化へ 立命館大学と協力協定を締結【滋賀】

滋賀同友会

 9月25日に滋賀同友会は立命館大学および経済学部との協力協定の締結式を同大学びわこ・くさつキャンパス(以下BKC)にて行いました。

 滋賀同友会は2000年度より大津支部で「働くことを通じて地域の子どもたちとの共育ちを担おう」と中学生の職場体験の受け入れを始めたほか、龍谷大学理工学部の学外実習生の受け入れと合同研修を実施するなど、地域との共育的連携を進めて来ました。そして、今日では滋賀大学経済学部をはじめとした長・短期のインターンシップや企業連携講座などを積極的に取り組んできましたが、協力協定に基づいて系統的な取り組みを実施するのは初の試みです。

 締結式には立命館大学経済学部長の松本朗氏と同副学部長の紀國洋氏、高屋和子氏、BKC地域連携室長の岡本直輝氏が同席され、滋賀同友会の蔭山孝夫代表理事、坂田徳一代表理事と締結書に署名を交わしました。

 立命館大学経済学部では、地域をフィールドとしたPBL(Project―Based―Learning、課題解決型授業)教育を進めるため、滋賀同友会との協力協定の締結を契機に地域の企業との連携をさらに強化すること、とりわけ「中小企業憲章」(閣議決定)に謳われる社会の主役としての中小企業との連携を積極的に進めていくことになりました。

 松本朗・経済学部長は「この協力協定の締結を機会に、地域経済の発展、地域連携による教育研究の充実をめざしていきたい。5年、10年かけて実績をあげていき、さまざまな形で地域貢献できればと考えている」とコメントし、蔭山孝夫・滋賀同友会代表理事は「中小企業を軸にした地域の再生と活性化のために、中小企業の役割や魅力をお伝えし、地域の真の担い手、社会の主役としての役割を果たしていきたい」と今後について話しました。

 今後は、この協定に基づき2年にわたり、経済学部のキャリアデザインに関する講座を滋賀同友会と共に企画・実施するほか、同友会の会員企業を調査実習のフィールドとして提供していく予定です。

「中小企業家しんぶん」 2015年 10月 25日号より