未来へ! 企業価値を向上させ人が生きる経営の実践を 中小企業経営フォーラム2015in上越・新潟

新潟同友会

 「北陸新幹線開業の年に上越でのフォーラム開催は、有意義かつ絶好の機会と受け止めております。地方創生が問われる今、経営において、企業価値の向上と成長に欠かせないのが『人』です。『人が生きる経営』とブランディングにより、100年企業へとつなげていくことが、未来を創る子どもたちへ引き継ぐ私たち経営者の使命ではないでしょうか。開催テーマであります『人が生きる経営』とは、『人を生かす経営』から一歩進んで考えていこうと、上越支部から生まれた熱き思いです。厳しい時代だからこそ、経営者、社員、共に仕事に誇りを持ち、いきいきと働くことが価値ある企業づくりにつながると思います。ぜひヒントをお持ち帰りください」

 これは、10月23日、上越の地で開催された新潟同友会秋の全県行事・中小企業経営フォーラム2015の飯塚むつこ実行委員長(カラーコラボMu 代表)のあいさつです。北陸新幹線開業により、上越地域の経済動線には確実に変化が現れています。それを“プラス”の変化にしていこう、そんな気概を持ち企画を検討しました。基調講演には、開催テーマにある「企業価値を向上させ、人が生きる経営」を実践された合同会社おもてなし創造カンパニー代表・元JR東日本テクノハートTESSEI おもてなし創造部長・顧問の矢部輝夫氏を、そして、北陸新幹線でより身近となった隣県の長野同友会(渋温泉春蘭の宿さかえや・湯本晴彦氏)、富山同友会((株)コージン・小柴雅信氏)より分科会報告者を招き開催しました。

 新潟同友会設営では、4名の経営者・経営幹部による赤裸々なパネルディスカッションで「求人採用・社員教育」のテーマを深めた分科会、「上越の歴史に人を学ぶ~先人に学ぶ、地域づくりとブランディング~」をテーマに、岩の原葡萄園、上越市立総合博物館を訪ねる見学分科会を行いました。

 実行委員会が企画の時点から大切にしたのは開催テーマ。その結果、参加目標を上回る251名が参加し、来賓からは、「明るい経営者団体だね!」「正直な話、こんなに真面目に勉強してる会、ないよ」との評価がありました。

 当日に入会を決めた人がおり、フォーラム開催直後に互いを訪問し合い、コラボ企画を進めている人も出ています。今回のフォーラムが「学要実践」―学びを実践に移し、今後の同友会活動の中で、その成果を検証しあう活動に結びついています。

「中小企業家しんぶん」 2015年 12月 5日号より