人を生かす経営の実践で、地域の明るい未来を~第46回全研in香川に1363名が参加

 2月18~19日、香川で「人を生かす経営の実践で、地域の明るい未来を創りだそう~21世紀型中小企業づくりで『すべての地域』に同友会理念を~」をテーマに第46回中小企業問題全国研究集会(略称:全研)が開催され、46同友会と中同協から1363名の参加がありました。

第46回中小企業問題全国研究集会

 1日目は4会場に分かれて見学分科会を含む19分科会が行われました。「情勢・平和問題」から「人を生かす経営の実践」、「エネルギーシフト・企業連携」など多様なテーマで分科会が設定され、各分科会で熱いグループ討論が行われました。

 分科会終了後懇親会が行われ、最初にうどん県・香川を代表し手打ちうどんのデモンストレーションが披露されました。開催地を代表した明石光喜・香川同友会代表理事の歓迎あいさつの後、来賓が登壇し成瀬茂夫・四国経済産業局局長、浜田恵造・香川県知事が代表してあいさつしました。

 2日目ははじめに川北哲・香川同友会代表理事があいさつ、鋤柄修・中同協会長が「これからは後継者問題。戦略的人事で若い人の育成に励んでほしい」とあいさつしました。高松市市長の大西秀人氏が来賓としてあいさつしました。その後6つの分科会の座長報告が行われ、それぞれの学びと実践への向けた提起がありました。

 記念講演は十河孝男(そごうたかお)・徳武産業(株)会長(香川同友会会員)が「足もとに笑顔を届ける会社~奇跡を起こしたピンクの靴~」をテーマに講演しました。徳武産業(株)は顧客の足の状態に合わせた多種多様な商品を展開し、歩くのが困難な方でも歩くことができる、その人の生きがいを取り戻す大切な道具としてケアシューズなどの製造・販売を行っています。十河氏の過去の苦労と顧客や地域に寄り添う経営姿勢、「損得」ではなく「善悪」を優先する経営の考え方は参加者に大きな感動を与えました。

 広浜泰久・中同協幹事長が2日間のまとめを行い、次回の開催地である鹿児島同友会から上田平孝也・副代表理事が参加の呼びかけを行い閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 3月 5日号より