サステナブル建築賞受賞-(株)加藤設計(愛知)

サステナブル建築賞 愛知同友会会員

 2月17日、「サステナブル建築賞」(建築環境・省エネルギー機構)の表彰式がありました。ここで(株)加藤設計(加藤昌之代表取締役、愛知同友会会員)が設計監理して2013年に竣工した「日本デコラックス本社事務所棟」が「審査委員会奨励賞」を受賞しました。

 このビルは、ゼロエネルギーオフィス(概ねエネルギー収支ゼロの建物)として評価されたものです。その3つの特徴は、1つ目に、建物の断熱性能を最高ランクまで上げたこと(省エネ)。2つ目に、地下水等自然エネルギーを利用した建物であること(創エネ)。3つ目に、在来の技術の組み合わせで低コストな建物になっていることです。

 同友会の活動テーマ「エネルギーシフト」の柱のひとつは、省エネで中小企業の仕事をつくり、雇用を生み出し、地域を活性化させるものです。3つ目の特徴は、まさに中小企業の仕事づくりにつながります。発注側は、高価な特別の機械を購入しなくても、低コストでエネルギー削減ができます。また、施工側は、在来技術を組み合わせるため、中小企業の仕事が増えます。

 世界は地球規模でCO2削減を目標としています。同友会では「エネルギーシフト」で地域経済を活性化させながらCO2削減も目指しているため、今後の指標となる建物といえます。

「中小企業家しんぶん」 2016年 3月 15日号より