思いを語り合い、共に育ち、よい会社、よい経営者、よい経営環境をめざす【栃木同友会第31回定時総会】

栃木同友会

 4月22日、ベルヴィ宇都宮において栃木同友会第31回定時総会が行われました。第1部では開会宣言・3つの目的唱和から始まり4つの議案が審議され、2015年度活動・決算報告、2016年度の役員選出、活動方針・予算、規約改正が可決されました。

 第2部は福島同友会白河地区会長で(有)矢田部車体工業・(有)プレゼK・Y・S代表取締役の矢田部錦四郎氏が「経営指針で、自分・会社・地域が変わった!~前編~」をテーマに記念講演を行いました。

 1982年、28歳の時に6名で矢田部車体工業を設立、自動車板金塗装業を行います。矢田部氏は36歳の時にバイクでの事故をきっかけに職人の仕事から経営者の仕事を考えるようになり、経営理念の必要性を感じ同友会に入会。1999年に同友会で経営指針を学んだ後にペイント倶楽部白河北店を開店させました(現(有)プレゼK・Y・S)。経営指針セミナーに参加し自分・会社・地域が変わっていった過程を、実例を交えて報告されました。

 特に同友会入会前後の比較では、無駄な設備投資で苦しんでいたところに同友会に入会し、経営者としての仕事に取り掛かりフロント・経理・組織の見直しを行い保険業務の独立や新たな会計システムの導入などを行ったと話されました。「いい会社をめざす!」を理念に企業活動し、福島同友会においては経営指針を創る会で「なぜ経営指針をつくるのか」というテーマでオリエンテーションなども開催され、他にも理念を浸透させるために矢田部塾・学舎共育塾を主催するなど精力的に活動されています。

 今回は総会の記念講演ということでグループ討論は行われませんでしたが、熱心にメモを取り、耳を傾けている会員がほとんどでした。今回は前編とありますが、今後後編を開催する予定であり、その時のグループ討論に期待がかかる内容となりました。

 第3部の懇親会では、福島同友会からの応援会員が参加され、その中で活発な意見交換が行われ、会員同士が懇親を深める場となりました。

栃木同友会理事 (株)アクティチャレンジ 専務取締役 中村 悟志

「中小企業家しんぶん」 2016年 5月 15日号より