大仙美郷地区会(秋田)~設立6年目の仙北地区会から分離

大仙美郷地区会設立総会を開催

秋田同友会大仙美郷地区会

 6月22日、秋田同友会の5番目の地区会として大仙美郷(だいせんみさと)地区会が設立されました。新地区会は、今期で6期目を迎える仙北地区会が母体となって設立されたものです。

 総会は、大曲商工会議所の会頭をはじめとする11名の来賓、全県からの同友会会員の総勢61名が出席して開催されました。最初に仙北地区会の第6回定時地区会総会が開催され、その中で、新地区会分離・設立が議決されました。決議案には、仙北地区会が、仙北市、大仙市、美郷町の広域の地区会として設立され、地区会の全員が集まりづらかったため、設立直後から大仙市と美郷町地域の新地区会設立をめざすことが活動方針の重要課題とされたこと、そして会員増強活動に全力で取り組み、いよいよ新地区会の独立への体制と機運が整ったことが記されています。

 大仙美郷地区会の設立総会は、仙北地区会の総会終了後、すぐに開催されました。総会の冒頭では小田島誠・(株)小田島工務店代表取締役社長が「大仙美郷地区会設立趣意書」を読み上げました。「この5年間で、大仙市・仙北市・美郷町の2市1町における人口は約9300人余り、率にして約6・5%減少しております。言うまでもなく、人口の減少、少子高齢化、生産年齢人口の減少対策は喫緊の課題であり、地域の死活問題であります。(中略) 若い世代が、ここで生活の糧を得て結婚し、家庭をつくり、人間らしい喜びと生きがいを見いだせる、しっかりとした生活の基盤を築ける環境をつくるのは、ここに根を張り生きている全中小企業の使命だと思います。そのためにも私たち中小企業家同友会が果たす役割というものはこれまで以上に大きなものとなります。

 同友会が行っているさまざまな事業をとおして地域内のすべての経営者が学び、そして学んだことを総合的に実践するならば、この地域の抱える大きな問題をいつの日か改善、そして解決へと導いてゆけるものと私たちは確信し(中略)、ここに秋田県中小企業家同友会大仙美郷地区会の設立を発起します」という設立趣意書は満場の拍手に包まれました。設立総会は、第1期の地区会活動方針と予算を議決し、地区会役員を選出して盛会裏に閉会しました。

 地区会長に選任された近藤哲泰・六郷小型貨物自動車運送(株)代表取締役社長は、大仙美郷地区会の展望について「地元に同友会ができ、仲間も増えてうれしい。総会で決めたように、27社の地区会会員を今期末には35社以上にして、若者が生きがいと働きがいを感じられる企業・地域づくりをめざしたい」と希望に満ちた声で語っています。

「中小企業家しんぶん」 2016年 7月 25日号より