人を生かす経営が地域の未来をひらく~人を生かす経営全国交流会を千葉で開催

 11月17~18日、千葉で「人を生かす経営が地域の未来をひらく」をテーマに第5回人を生かす経営全国交流会が開催され、42同友会437名が参加しました。

第5回人を生かす経営全国交流会

 中同協の経営労働・共同求人・社員教育・障害者問題の4委員会の連携で「人を生かす経営」を深める本交流会。今回は2日間を通して、全体会形式で開催されました。

 1日目の冒頭、林康博・千葉同友会会長から「千葉同友会は40周年を迎え、交流会を機会に今後も人を生かす経営を深め、学んでいきます」と開催地を代表してあいさつ。次に鋤柄修・中同協会長があいさつしました。来賓として、千葉県知事の森田健作氏が中小企業への期待を述べました。

 まず、中山英敬・中同協経営労働委員長をコーディネーターに鋤柄修・中同協会長、広浜泰久・中同協幹事長、加藤明彦・中同協人を生かす経営推進協議会代表によるパネルディスカッションが行われました。3氏の「中小企業における労使関係の見解」(以下、労使見解)を基にした経営指針の実践による経営は参加者それぞれに課題を与える刺激的な報告となりました。

 懇親会では、板谷保・交流会実行委員長が参加への感謝を述べ、熊谷俊人・千葉市市長が来賓としてあいさつしました。その後、うつ病と自立神経失調症を患ったシンガーソングライターの山田賢明氏のソロライブに聞き入り、参加者は和やかに懇親を深めました。

 2日目は加藤氏からの「今回学んだことを企業と地域で実践することこそ重要」とのあいさつではじまり、最初に同友会の草創期から参加した田山謙堂・中同協顧問から「労使見解」の今日的意義について提起がありました。参加者は「労使見解」作成の歴史に携わった先達の熱い思いを受けとりました。

 次に、梶谷俊介・中同協社員教育委員長より「労使見解」をどのように経営に生かしていくべきかと問題提起。梶谷氏は「ユネスコ学習権宣言」に基づく人間の「学ぶ権利」などに触れ、社員を1人の人間として捉え地域課題に向き合う働き方の重要性などを提起しました。

 最後に、4委員会の委員長から行動提起があり、次回の開催地である宮崎から島原俊英代表理事が閉会のあいさつを述べました。

 交流会終了後には人を生かす経営推進協議会が開かれ、今回の交流会の成果と課題、次回交流会の概要を話し合いました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 12月 5日号より