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地域を元気にしたい~雇用を守り、若者に未来を語れる経営者に~サンダイ工業(有) 代表取締役 佐久間 一志氏(宮城)

【採用と教育】第9回

 「採用と教育」をテーマに各社の取り組みを紹介する連載の第9回。今回は、宮城県白石市で主に道路工事や土木工事などを営むサンダイ工業(有)代表取締役の佐久間一志氏(宮城同友会会員)に自社と同友会での取り組みを聞きました。

同友会との出合い

2004年に幼なじみの友人からのすすめで入会しました。その当時の当社はいつ潰れてもおかしくない状況で、毎日借金返済の資金繰りをするのが専務だった私の仕事でした。

例会に参加してみると、経営者がそれぞれに経営に対する思いや社員に対する思いを真剣に話をする姿を見て、自社の経営や社員に向き合えていない自分に気づかされ、また自分自身の悩みに対しても厳しくも暖かいアドバイスをもらいました。

その後父から会社を引き継ぎ、代表取締役に就任しました。その時には経営指針を創る会を受講していた私は、当時の代表理事の「自分で採用した人が社員の5割を超えてはじめて自分の会社になる」という言葉を聞いて、新卒採用を真剣に考えるようになりました。

経営指針の実践は新卒採用から

わが社は建設業界ということもあり、これまでの採用は知り合いのつてで中学卒業後の子を引き受け、若いうちから技術を教えるというやり方でした。そのせいか、仕事は個々主義で自己中心的、周りを批判することも多くありました。この状況をなんとかしたい、と机にしまいこんでいた就業規則の見直しから始め、社員同士が教え育ち合う会社をつくりたいと考え、共同求人委員会にも参加しました。

そして委員会の活動や地元高校の先生との懇談会に参加するなかで、わが社のある白石市は地元に働く場がなく、若者が離れていくという地域の現状を認識し、地域の中での自社の立ち位置を知り、社員が誇りを持てる会社にしなければと強く思うきっかけとなりました。

新卒採用で社風が変わる

2008年から新卒採用を始めて、会社に変化が起こってきました。

個々主義だった社員たちはコミュニケーションを取るようになり、協力して仕事をするようになりました。社員も若者を育てていこうという意識に変わっていったのだと思います。

ある社員は、同友会会員企業を転々としていましたが、わが社に入って5年目になります。

自社の強みは、どんな人が入社してきても育つ社風があることです。一人ひとりが目標をもって仕事に取り組んでいます。

私の経営者としての次の仕事は、社員のためにもう1つ大きなステージをつくること。そのためには、10年ビジョンを作成し、会社の進むべき方向、自分たちのなりたい姿を共有していきたいと思っています。地域に働く場をつくり、社員がいきいきと働ける職場をつくる。そのことが地域に責任をもつ中小企業の責任だと思うのです。

「中小企業家しんぶん」 2017年 8月 5日号より

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