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福岡同友会事業承継塾の活動

【連載 福岡同友会2017年度事業承継塾】第1回

 全国で企業経営者の高齢化、後継者不足が課題となっています。福岡同友会では事業承継に必要なさまざまな課題を系統的に学べるよう2012年から事業承継塾と題した勉強会を開催しています。事業承継塾の内容について全8回で連載します。

福岡同友会相談役理事 すばる委員会事業承継塾長 中村 高明

 1997年から福岡同友会の代表理事を6年間務め、2011年より2回目の代表理事を2年間務めることになった際に、次の2点の問題意識を持っていました。

1、企業経営に、同友会運動に活躍されていたベテラン会員が引っ込んでしまい、残念ながら退会されるという例が顕著になってきた。ベテラン会員を失うことは、ベテラン会員の企業経営の貴重な経験などを生かすことができなくなり、若い会員にとっても、会にとっても大きな損失となる。
2、2009年日本政策金融公庫の調査によれば、中小企業の経営者の平均年齢は、57歳~58歳で、10年前の調査よりも5歳程上がっている。年齢とともに体力が下がり病気のリスクも高まる。しかし後継者が決まっていない企業の割合は、60歳代の経営者で4割、70歳以上で3割にのぼる。さらに事業を続けたかったのに後継者が見つからず廃業せざるを得ない企業も含めて廃業率が開業率を上回り、中小企業・自営業の数がどんどん減って行く。雇用の受け皿が失われ、固有の事業基盤やノウハウが失われるのは日本経済の大きな損失になっていく。

 そこで2点を解決すべく60歳以上の会員によって構成するすばる委員会(けなげに光輝くすばるという星座のもとにベテラン会員が集う)の設置を理事会に提案し認められました。

 その役割は、
1、交流部会を設け、定期的に博多の街・歴史探訪やグルメ会、観劇会等さまざまな行事をすることにより仲間たちとのふれあいを目的とする。
2、事業承継塾を設け、経営指針の成文化はもちろんのこと、事業承継に早めに取り組むことにより会員企業の存続を画ることを目的とする。

 初代の委員長には元副代表理事の(株)テシマの白石静馬代表取締役に、初代の事業承継塾長には元代表理事のKOHO(株)の諸岡昭三郎会長に努めていただくことになりました。

 すばる委員会には102名の会員が登録しました。

 準備活動を経て2012年7月より事業承継塾が2カ月ごと開かれ、報告者は会員とし、次のような内容でした。



第1講「事業承継総論」 
ランチェスター(株) 竹田陽一代表取締役
第2講「事業承継の心構え~社長交代の諸手続き~」 
ちくし法律事務所 浦田秀徳弁護士
第3講「事業承継のポイント~事例から見た対策~」 
田口正章税理士事務所 田口正章税理士
第4講「受け継ぐ者の決意づくり・承継は経営者の最重要仕事」 
(株)筑紫工業 新内一秋代表取締役
(株)紀之国屋 中村高明会長



 2011年~2016年にかけて、本年2017年の報告者以外に次の方々に報告していただきました。

「事業承継時のトラブルと遺言」 萩原税理士事務所 萩原潔所長
「譲る側の思惑・譲られる側の困惑」 (株)彩 いろどり・林田達代表取締役会長・林田選代表取締役社長
「事業承継のポイント」 長公認会計士事務所 長伸幸所長
「渡す人・受け継ぐ人」 セイワパーク(株) 清家謙次取締役会長・清家政彦代表取締役社長
「事業を継ぐ者の苦しみ」 (資)若竹屋酒造場 林田浩暢社長・富士食品(株) 井上明代表取締役社長
「先代への要望」 ケア・ルートサービス(株) 長真志取締役・(株)香椎造園 永松拓睦取締役・(株)大丸製作所 大丸拓郎常務取締役
「継ぐ者の思いと先代への要望」 (株)工野建設 工野司代表取締役・(株)巧文社印刷 藤島修平代表取締役社長・板倉冷機工業(株) 板倉一馬取締役副社長

 本年2017年の事業承継塾は上掲のチラシの通りです。次回より第1講から講座ごとの内容を紹介致します。

「中小企業家しんぶん」 2017年 9月 15日号より

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