真の人を生かす経営の実践とは 第3回中同協共同求人・社員教育合同委員会

第3回中同協共同求人・社員教育合同委員会

 9月7日に東京で第3回中同協共同求人・社員教育合同委員会が開催され、30同友会と中同協から103名が参加しました。

 1日目は主題として、小暮中同協共同求人委員長・梶谷中同協社員教育委員長より問題提起「真の人を生かす経営の実践とは」と題して対談が行われました。本当の意味での人を生かす経営の実践とは、「労使見解」から考えると対等な労使関係で育ちあい成長すること。その対等な労使関係とは、経営指針のもとに労働者の社内の規則や労働条件の定めである就業規則があることが前提です。また、その実践の主体は経営者と社員。社員を採用し、共に育つという共同求人と社員教育を実践することでその活動の本質に気づくことができると話しました。

 グループ討論では、「人を生かす経営の実践を進めていく上で課題になっていることはなにか、各地でどのように広げていきますか」をテーマに議論。発表の中では「両委員会の活動の本質を理解する会員を増やしていくために委員会活動の場を広げる必要がある」「日々変わる環境で労使見解をどう読み解くのかが課題」「学生が生き方の価値観をもてるよう、地域の同友会としてキャリア教育にもかかわることも大切なのでは」という意見が出されました。

 2日目は共同求人と社員教育それぞれに分かれて委員会が行われました。共同求人委員会では、研究課題「職業紹介の機能強化および求人情報の適正化」について、また今年度の就職・採用活動の現状と課題について全体討論を行いました。社員教育委員会では、最初に各同友会から社員教育に関する活動・課題を報告しあい、全体討論を行いました。議事後半では書籍『新・共に育つ』の改訂についての検討や、2019年度の社員教育活動全国研修・交流会の開催地立候補の呼びかけなどを行いました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 10月 5日号より