地域を元気にする志の共有で

【2019年5万名達成を】連載第6回

川口護・中同協副会長

 中同協では設立50周年となる2019年へ向けて全国会員数5万名達成を掲げています。本連載では中同協正副会長からの会員拡大に向けたエールを紹介します。第6回は川口護・中同協副会長(中国ブロック担当/広島同友会相談役・理事)です。

 広島同友会では、県理事が年に1人の増強を行っています。

 月々の県理事会では、同友会理念を自社の日々の経営活動に生かすことを確認しており、県理事一同、増強に対しまったく異存はなく、自社をよくし、同友会型の企業を地域に増やし、そのことをもって地域の活性化に貢献していこうと考えています。

 県理事の会員増強は、経営者として目標を決めたら実行する、この当たり前のことができなくてどうするのだと、お互いに問いかけあいながら、10年やりきってきました。

 「地域企業」の連携に欠かせないのは、地域を元気にしたいという志の共有です。

 人を大切にする経営を学び、経営指針を成文化し、財務を学び、労務を学び、中小企業振興基本条例制定の本質を学び、雇用の受け皿となり、地域の過疎化に歯止めをかける。共に街づくり、企業づくり、人づくりに取り組み、共に考え、悩み、喜びも悲しみも共有できる仲間がタッグを組めば、絶対倒産など起こらない。何が何でも黒字経営ができる。

 事業継承、社員教育、求人活動、起業家支援、お金のいらない社外重役としての助言者集団、経営のヒントが満載の同友会。転ばぬ先の杖としての同友会ならば、自信を持って参加をお誘いできるのです。

 同友会が高い志を持った集団であることに、われわれは自信を持って進もうではありませんか。

 中国ブロックでは、6月に山口市で支部づくり連携交流会を行ないました。広島の日鐵鋼業(株)能登氏より「GCH(企業内総幸福)」の報告をしていただきました。8月には、島根県出雲市で『人を生かす経営』4委員会の連携交流会が行なわれました。

 これらのブロック内交流会では、県が異なるという違和感は全く感じられず、グループ討論が盛り上がり、同友会の仲間意識が醸成された交流会でした。

 ブロック内での課題や情報を共有し、同友会の魅力を広く伝え、地域を担っていく若い経営者や女性経営者と共に、山陰と山陽の空白地帯をつなぐ運動を続けたいと考えています。

中同協副会長(中国ブロック担当)/広島同友会相談役・理事 (株)デイ・リンク代表取締役 川口 護

「中小企業家しんぶん」 2017年 10月 15日号より