「覚悟!」~自分への覚悟!未来への覚悟!あきらめない覚悟! 第24回経営フォーラム【長崎】

長崎同友会第24回経営フォーラム2017

 10月13日、長崎同友会の「第24回経営フォーラム2017」が長崎ロイヤルチェスターホテルを会場に開催され、ゲストを含め総勢261名が参加しました。

 今年度のテーマは、「『覚悟!』~自分への覚悟!未来への覚悟!あきらめない覚悟!~」です。

 まず分科会からスタート。長崎同友会3名の会員から「ダイバーシティ(報告者:伊藤弘和氏、新栄総業(株))」「経営指針(報告者:橋口久氏、プライアント(株))「共育(報告者:古里久則氏、(株)ウィンプランツ)」をテーマに行われました。

 分科会終了後の記念講演では(株)湯佐和代表取締役の湯澤剛氏(神奈川同友会理事)が「経営者の本気の覚悟!~すべてはここから始まる~」をテーマに、講演しました。

 大手企業のサラリーマンから、父の急逝により負債総額40億円の会社の社長に就任。崩壊状態の会社で銀行への返済に苦しむ中、数々の重大トラブルに見舞われます。しかしどん底から社員と協力して経営改革を行い、2016年で40億円を完済します。1827日間(5年間)という期間を定めて事業再生に向けた取り組みの断行、しかし利益優先・銀行への返済優先に陥ります。変われない自分を見つめ直す転機となったのが、同友会の経営指針づくり勉強会で「何のために経営しているのですか?」という問いかけでした。経営指針を学ぶことで「経営者の覚悟」を決めることができた湯澤氏。そして気づいた「人」の大切さ。一人ひとりの社員と向き合う事例を語りました。

 参加者からは「自分が変われば周りを変えることができると確信した」「あきらめずに前に進むことの大切さを学んだ」「想(おも)いを強く持ち、社員の輝ける場所をつくること、お客様から求められる事が会社を永続させる秘訣だと気づかされた」との感想があり、多くの学びと刺激のある記念講演でした。

 続いて懇親交流会が行われ、急遽駆けつけた中村法道・長崎県知事よりあいさつがありました。

 長崎同友会会員のみならず他県同友会会員や多くの来賓やゲストとの交流を深めることができた貴重な機会となり、分科会・記念講演の学びから今後の実践に向けた「覚悟」を学ぶことができた経営フォーラムとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 11月 5日号より