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日本でいちばん人を大切にする会社をめざして~(株)山岸製作所 代表取締役 山岸 良一氏(群馬)

(株)山岸製作所 代表取締役 山岸良一氏

 「採用と教育」をテーマに各社の取り組みを紹介している本企画。今回は特別編として、企業環境研究センターで実施した特別調査「採用と社員教育」の一環として企業ヒアリングした内容から紹介します。特別編第1回目は(株)山岸製作所代表取締役の山岸良一氏(群馬同友会代表理事)に、社内での取り組みについて聞きました。

家業から企業へ

 私が父の経営する工場に入社した時には、家族を含め4名だけでした。その後大手メーカーと取引が始まり、新工場を建設し、事業を拡大させました。同友会に入った直後の98年から新卒採用を開始し、約20人だった従業員が毎年増え続けました。

 最初は高校に求人票をもっていっても受け付けてもらえませんでした。しかし、初期の新卒社員は、現在では幹部として10年計画策定の中心になっています。

日本でいちばん人を大切にする会社をめざして

 山岸製作所は、航空機関連など最先端の品質と制度が求められる仕事をしています。社員には高い技術とよりよい品質を創り出す担い手として成長するとともに、自らの夢・目標をかなえてもらいたい。そのため、経営ビジョンにあるように「日本でいちばん人を大切にする会社」をめざしています。

 会社には人材育成と人を大切にするさまざまな仕組みがあります。資格等級制度による社員のキャリアプランの明確化、リーダー・サブリーダー、中堅社員の研修、会社・部門の損益状況の見える化と全社員が理解するための損益勉強会、などいろいろ行っています。

 パートさんも参加する小集団活動も17グループあり、毎年5Sなどをテーマにし、活動しています。また、若手が中心になる部門横断型のプロジェクトにも最近取り組んでいます。3年かけて会社が抱える現在、将来の課題を解決するものです。

キャリア形成の「見える化」で社員のやる気アップ

ヤマギシテクニカルセンター

 新入社員の技術の底上げのために、ヤマギシテクニカルセンターも注目されています。

 リーマンショックの際、雇用調整助成金を受け、週3日の技術研修を9カ月行いました。その時の経験と資料などを使い、群馬県の認定を受け、2009年から職業訓練校として始めました。ベテラン社員を講師に6カ月間、座学と実技で機械加工の知識や測定・加工などの基礎技術を学ぶことができ、今は、新入社員が受講しています。センターができたことでキャリア形成が「見える化」し、大学生の応募が増えるという効果がありました。

 新入社員に対しては、若手社員が月に数回相談相手になるメンター制度も実施しています。年2回は会社が負担して飲食もできます。先輩社員、新入社員どちらにとってもいい機会になっているようです。

 「日本でいちばん人を大切にする会社」には、社員が応募時や入社直後からキャリアプランが見え、そのために必要なことを学び実践する機会があることが必要です。

 社員が頑張ることで成長でき、成長することで会社が発展する、会社の情報と成果を共有することで頑張っていく、このサイクルの確立が大切です。現状に満足することなく、日々新たな挑戦です。

(特別調査「採用と社員教育」プロジェクトリーダー・慶應大学経済学部教授 植田浩史)

会社概要

創業:1962年
資本金:3,000万円
年商:12億円(2017年5月実績)
社員数:120名(派遣社員含む)
事業内容:金属加工業/精密機械加工業CNC旋盤・マシニングセンター・複合加工機を用いての金属機械加工業

「中小企業家しんぶん」 2017年 11月 5日号より

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