【2019年5万名達成を】連載第7回 中同協5万名推進に向けて

田中信吾・中同協副会長

 中同協では設立50周年となる2019年へ向けて全国会員数5万名達成を掲げています。本連載では中同協正副会長からの会員拡大に向けたエールを紹介します。第7回は田中信吾・中同協副会長(関西ブロック担当/兵庫同友会代表理事)です。

 質を高めていけば自然と会員が増える…。よい製品であっても販売力が無くて消えていった商品はたくさんあります。会員増強するために入会したのではない、勉強するために入会したのに…。あなたはそのように思っていませんか?

 私が入会したのが1980年会員数約200名、以後5年間で会員数が135名まで減ります。県例会のみで委員会活動ナシ。ほとんど学びの無い状態でした。

 いま全国では1000名以上が16同友会、500名~999名が10同友会、500名未満が21友会(300名以下6同友会)です。人数が少ないと学びの質も量も少ない。皆さんの入会動機は地域をよくするためではなく自社をよくするためではないでしょうか。自社をよくするために増強は必要です。兵庫同友会では震災後多くの役員経験者が倒産していきました。これ以上倒産が増やさないために基本に戻り会員のための活動を強化しました。たて糸が支部活動、よこ糸が委員会活動で、両方が活発化してくると学びが多く質が高まり黒字企業が増える。そのためには会員が行事にどれくらい参加しているかを知ることが大切です。兵庫同友会では、活性化指数(支部例会、ブロック会、オール兵庫、総会の出席率)を用いて見える化を図っています。その結果、今年6月に実施したNTレポートでは(1588社に依頼725社の回答)黒字とやや黒字が58・8%でトントンが22・9%、やや赤字と赤字が17・2%になりました。量と質を並列で追求した結果だと思います。

 5万名達成に向けて大きな同友会が数を増やし続けるのではなく、小さな同友会が数を増やし同友会運動が活発化することが黒字企業が増え、地域が活性化し、豊かになることにつながります。地域から認められるためには数は絶対必要です。

 同友会のためではなく自分たちのために増強をしましょう。

中同協副会長(関西ブロック担当) 兵庫同友会代表理事 日本ジャバラ(株)代表取締役 田中 信吾

「中小企業家しんぶん」 2017年 11月 15日号より