都道府県別でみる「家計」の様子

 「統計でみる都道府県のすがた2017」の「家計」部門を見てみました。データは2015年のものになりますが、勤労者世帯の実収入(1世帯当たり1ヵ月間)で第1位は福島県63万1,500円、第2位に富山県で62万9,600円となっています。一方で世帯主だけに絞ると第1位は愛知県47万2,300円となります。

 では消費支出の方を見てみます。第1位が奈良県で33万5000円、第2位に東京都が続きます。消費支出の割合を少し詳細にみてみると、食料費割合が多いのは第1位に京都府で28.5%、第2位に大阪府28%と続きます。住居費割合では第1位は熊本で9.1%、第2位は沖縄県で9%となりました。水道光熱費は第1位が青森県、第2位は秋田県、第3位に山形県と東北勢が入ります。被服及び履物費割合では、第1位東京都、第2位埼玉県、第3位千葉県、第4位に神奈川県と首都圏勢になりました。交通・通信費割合では第1位島根県、第2位茨城県、第3位が香川県となりました。教育費割合では、第1位福岡県、第2位東京都、第3位神奈川県でした。

 可処分所得のうち消費支出の割合がわかる平均消費性向は、第1位が宮城県で90.2%、第2位に神奈川県84.1%、第3位に京都府で82.5%でした。比較的消費に回す傾向があるようです。逆に平均消費性向が一番低かったのが、第47位富山県で62.9%、第46位福井県で63.9%、第45位佐賀県となっています。それぞれの消費支出の傾向をみるとその都道府県の面白さがあります。

「中小企業家しんぶん」 2017年 12月 25日号より