社会の主役として誇り高く夢を持って!【滋賀同友会】

 滋賀同友会は4月2日、2018年(第22回)合同入社式を行い、17社から35名の新入社員と経営者・付き添い22名が参加しました。

 まず、新入社員一人ひとりの社名と名前を紹介。「ハイ」という初々しい返事で応え緊張した表情で起立する新入社員に、惜しみなく入社を歓迎する拍手が寄せられました。

 蔭山孝夫滋賀同友会代表理事は「中小企業憲章」を高く掲げ、「ここには、中小企業は経済を牽引する力であり、社会の主役であると謳われています。私たちは滋賀県経済を支え、日本の経済を担っています。中小企業で働くことに誇りを持ち、社会に役立つ素晴らしい仕事に取り組んで下さい」と歓迎のあいさつを行いました。

 先輩社員激励の言葉では、入社3年目の(株)ハートコンピューターの片桐優香莉氏から「入社当時、電話に出るのも怖くて、何が駄目で何をしたら良いのか四方八方謎だらけの私に、先輩や上司の方は根気強く教えて下さいました。社会人2年目の時、同友会の若手社員研修に参加する機会をいただき、同期入社の仲間と討論して自分の成長を実感できました。時には迷子となり自分を持てなくなるときもありますが、仕事に飛び込んでみることで、大きな気づきを得られるはずです」とアドバイスがありました。

 新入社員代表として、滋賀ビジネスマシン(株)の東郷玄哉氏からは「学生時代に“売り手よし・買い手よし・世間よし”という、バランスの良い近江商人の三方よしの精神を知りました。社会人となったいま、この精神に倣い、お客様とバランスの良い関係を築き、たくさんの方から信頼を得ていきたいと思います」と決意表明が行われました。

 記念撮影のあと、「共に未来を創造しよう~中小企業は社会の主役~」をテーマに会員経営者4人によるディスカッションが行われました。多様な経営体験から違いを学び合う同友会の学び方や、経営理念の実現をめざして、働く人が笑顔で幸せになる会社をめざしていること。新入社員の存在そのものが、先輩社員を刺激し育てていること。会社の99・7%を占める中小企業が力を発揮すれば、地域も日本もドンドン良くなること。お客様に近く、喜びを共有できる中小企業だからこそ、夢を持ち仕事を通じてなりたい自分を実現して行けるなど、共に育ち合う同友会会員企業で働く意味や、新入社員への期待が熱く語り合われました。

 当日の模様はNHK大津放送局、エフエム滋賀で報道されたほか、京都、中日、読売、朝日の各紙にも掲載され、同友会の人を生かす経営を広める良い機会にもなりました。

「中小企業家しんぶん」 2018年 4月 15日号より