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各地の動き

経営者はもっと勉強を
-石川銀行破たんで金融情勢を論議(石川)

「中小企業家しんぶん」2002年4月5日号より

 石川同友会兼6支部では、「金融不安が企業経営に及ぼす影響」と題して、例会を開催、40名が参加しました。

 例会では、破たんした石川銀行と一行取引していた公衆浴場経営者の会員が、取引開始の経緯から、店舗数拡大で融資金額が膨らんでいったこと、破たん前の増資引受の際は、「石川銀行をみんなで支えようという雰囲気があり、また銀行への恩義から増資に応じてしまった。今となっては娘の嫁入り資金までも紙くずとなった。同友会で金融について学んでいながら、反対のことをしてきたと反省している」など、自分の甘さを報告。「現在、引受先銀行を探しているが、借入額が大きいことからまだ決まっていない。売上は順調で、返済も滞りなかった。頑張るしかない」と話しました。

 石川銀行出資者の会会長の吉住幸則氏(アルファ土地代表・福井同友会員)は、出資者の会を発足させた経緯を話し、「明日、金融庁に嘆願書とともに、出資者の会に寄せられた約350名の切実な声を届けるが、本当は増資に応じ一番苦心しているはずの中小企業経営者の登録は少なく、黙って成り行きを見ている方が多いのが実情」と述べました。嘆願後は、出資者の会は自然消滅させ、損害賠償請求の準備をすすめていくとのことでした。

 また、元地銀OBの丸本明男氏((株)アルボカンパニー/会員企業の社員)は、銀行の企業選別について、「審査基準は返済能力と担保が大きな柱という基本は変わっていないが、以前より慎重になっているようだ。銀行は文句を言わない客からは高くとるので、場合によっては交渉で金利が下がるし、融資の際は2人で銀行に行くことをすすめる」と話しました。

 討論では、「経営者は経営計画をきちんと立てること」「自社にあった銀行を選ぶこと」「返済可能な範囲で借りること」「経営者は勉強を怠らないこと」などが話されました。

 

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