【09.06.05】企業づくりの運動が憲章・条例制定への気づき~中四国ブロック代表者・支部長交流会

中四国ブロックとして初めての支部長交流会

中四国ブロック代表者・支部長交流会
 中四国ブロックとして初めての支部長交流会が代表者会議を兼ねて行われ、6月4~5日、岡山県岡山市で開かれ、9同友会から66名が参加しました。

 1日目は、地元岡山同友会土井章弘代表のあいさつに続き、三宅昭二中同協副会長からの「点と点をつなぐ交流会として気づきを得る、中小企業憲章素案が提示されます地域を変える力にする、この取り組み積み上げで会員増強に取り組む」と3点にわたり開催趣旨説明。

 国吉昌晴・中同協専務幹事は「中同協総会方針の特徴」として、「会員の皆さんに読んでいただきやすく議案を短くしました。昨年度は崖から突き落とされるような不況に見舞われた中で、『人を生かす経営』に取り組んだ1年でした。同友会では人が育っていれば、どんな環境にも耐えうる企業となることを明らかにしてきました。輸出依存ができない中でも、企業変革に取り組み、その地域で働ける、人が生きていける社会をつくろうとする同友会の存在が光る時がきています。国を変えていく中小企業憲章制定へ向け運動する年にしていきましょう」と訴えました。

「よい企業づくり・例会づくり」を深める

 続いて、「企業づくり、組織づくりの各地の方針、戦略を交流する」テーマで、広島同友会呉支部長橋本孝則氏が事例報告。

 「支部の第三次中期ビジョンから討議できる例会、高校の先生方との懇談会など求人・教育活動の積み重ね、退会率がひとケタ台で三年連続増強目標が達成できている」と報告しました。

 続いて、岡山同友会副代表理事の神馬孝司氏から「地元の金融機関と業務提携し、さらに会員紹介などで金融機関に協力いただいて地域に支部づくりが進んでいる」と報告しました。

 その後、「よい企業づくり・例会づくり」でグループ討論し、それぞれの同友会の事例に学びました。

中小企業憲章草案に学ぶ

 2日目は、香川同友会副代表理事の上野準一氏が「中小企業憲章草案をどう学び、同友会運動に生かしていくか」をテーマに、「『よい会社、よい経営者、よい経営環境』の『よい』とは何かを考えると、中小企業を大切にする社会にしていかなければならないことが分かる。それは経営指針の取り組みが憲章運動につながっていることでもある」ということを分かりやすく説明。

 続いて「札幌市中小企業振興条例」改正の取り組みと今後の課題について、北海道同友会札幌支部政策委員長の吉田孝義氏が報告。「2004年に中同協からの中小企業憲章提起から忠実に取り組みを始め、札幌市のデーター作成、業種別の懇談会を開催し、足元を知って、さらに全国の事例に学び、中小企業振興条例見直しの委員会に100%提案が取り入れられ、実現できた」と経過を詳しく報告。さらに「実行のすることが大事」として、「今後すすめていく振興審議会委員会に、審議委員17名中7名の同友会会員が参加して進めている」と報告しました。

 グループ討論では、「同友会で日ごろから『よい企業になっていこう』と例会等で学び実践していることが憲章・条例の運動になっていく」など、憲章や振興条例を企業づくりに結びつけた討論になりました。

 最後に三宅氏が「長い積み重ねが大事との大きな気付きを得ました会社で、地域で実行していきましょう」とまとめました。