【10.11.17】「学び 伝え 伝え合うこと」全国広報・情報化交流会

2010全国広報・情報化交流会in山口 開催されました

10月27~28日、山口市ホテルかめ福において「2010全国広報・情報化交流会」が開かれ、18同友会と中同協から99名が参加しました。

広報・情報化交流会の様子
 1日目の基調講演として、中村高明氏・中同協情報化推進本部長より「同友会の歴史から未来の同友会・同友会会報・情報化を考える」と題して、講演がありました。同友会運動の歴史とその背景にある社会情勢、そして同友会で学んだことによる中村氏の歴史を体系的に学ぶ機会となりました。

 次に加藤昌之氏(中同協広報委員長)より、「『学び・伝え・伝え合うこと』を考える」というテーマで、同友会の基本である自主的な「学び」と、それを民主的に「伝える」、そしてそれを各会員が「伝え合う」ことで連携感を高めるということを今一度考えること。今自分は何ができるのか、考え実行に移すことが大切ではないか、という問題提起がありました。

 後半は、3つの分科会で交流を深めました。第1分科会は「期待される外部発信」と題して、主に対外広報について愛知、大阪、神奈川の実践事例から学びました。第2分科会は「中小企業憲章、振興条例運動を推進するために」と題して、七年前からの中小企業憲章推進運動の軌跡と実践を通し、広報・情報化の活動が果たしてきた役割と今後について意見が交わされました。第3分科会は「地域から期待される企業づくりと同友会づくりにむけて」と題して、主に会内広報である機関紙(誌)やe.doyuの活用について徳島、熊本の事例報告があり、それぞれ学びと交流とを深める分科会となりました。

 2日目の全体会では、はじめに分科会報告があり、それぞれ座長である川口譲氏・広島同友会筆頭代理理事(第1分科会)、杉村征朗氏・静岡同友会相談役理事(第2分科会)、貞池龍彦氏・福岡同友会広報情報化室長(第3分科会)より分科会での学びの内容を報告しました。

 その後広浜泰久氏・中同協幹事長が「5万名の同友会へ向けて、みなさんへの期待」をテーマに問題提起。増強運動の側面から見た対外・会内について、内容、広報の体制、同友会での重点方針にリンクしているか、ホームページを活用しているかなど、8つの項目で具体的に課題を指摘。また情報の共有や発信、進捗などを管理する体制、さらに各々の委員会などが互いに情報を共有するための「つなぎ役」に広報・情報化にかかわる委員はどうかかわるべきなのか、という問題提起もありました。その後のグループ討論では先だっての問題提起を受け、「あなたの同友会における課題と広報・情報化をどうリンクしていきますか」をテーマに1時間半弱の意見交換を行いました。各テーブルでは同友会や自身の課題を出し合い、自分たちがどのように役割を持つべきか、熱気のこもった討論が行われました。

 最後に、北村卓也氏・中同協広報委員長よりまとめがあり、広報・情報化は組織問題であり、増強活動が基本にあること、会外にマスコミなどを活用して同友会運動を伝え、会員を「増」やす活動、会内の機関紙(誌)などで会員に運動をきちんと伝えることで「強」くする活動、というすみ分けを行うことが必要であることを確認しました。