【15.03.18】第45回中小企業問題全国研究集会が1,203名で開催

第45回全研
 3月5~6日、「未来を創造する企業づくりへの挑戦!~環境変化に対応できる地域、組織、仕事をつくろう~」をテーマに第45五回中小企業問題全国研究集会(略称:全研)が横浜市で開催され、47同友会・中同協から1,203名が集いました。

 1日目は分科会からスタート。「情勢・平和問題」「国際化と業種別戦略」「人を生かす経営の実践」「震災復興・経営環境の改善」「見学分科会」のカテゴリーで18の分科会が行われ、会員の経営実践や研究者の報告から学び合いました。

 分科会に引き続いて懇親会が行われました。参加者の熱気があふれる中、神奈川同友会の岡野美紀子実行委員長が開催地を代表して歓迎あいさつ。来賓の黒岩祐治・神奈川県知事、渡辺巧教・横浜市副市長がそれぞれ産業振興施策や中小企業への期待などにふれながらあいさつし、盛大な拍手が送られました。

 懇親会では、地元横浜のジャズバンドの演奏、横浜中華街の中国獅子舞などのアトラクションが華を添え、参加者の交流が深められました。

 2日目は全体会が行われ、冒頭、神奈川同友会の石渡裕代表理事が「今回の学びを生かして中小企業憲章の精神が生かされる社会をめざしましょう」と歓迎のあいさつ。中同協の鋤柄修会長がエネルギーシフトの取り組みや未利用資源の活用をよびかけながら「自らの道を自らの力で切り開いていきましょう」と主催者を代表してあいさつしました。

 第1から第7分科会の座長による分科会報告のあと、記念講演が行われ、(株)崎陽軒 代表取締役社長の野並直文氏(神奈川同友会会員)が「伝統と革新、百年企業の教訓」のテーマで講演。「真に優れた『ローカルブランド』をめざす」「常に挑戦し『名物名所』を創りつづける」などの明確な経営理念を柱に、百年の歴史と伝統を尊重しながら、自社の可能性に挑み続ける野並氏の講演は、多くの共感と感動を呼びました。

 参加者からは「地域を思ってがんばっている姿に感動しました」「われわれ中小企業の経営を存続・発展させるためのヒントがたくさんあった」「経営者の大きさ、懐の大きさ、包容力を感じた」などの声が多数寄せられました。

 まとめにたった中同協の広浜泰久幹事長は、今回の全研での学びについて触れながら、1.仕事を通じて何を追求していくかを明確にすること、2.「人を生かす経営」を進める上での機会損失をなくすこと、3.日本・地域のめざす未来と同友会運動の意義を考えることを提起、「使命感をもって取り組んでいこう」と呼びかけました。

 最後に次回全研の設営を担当する香川同友会の谷渕陽子実行委員長が「来年は香川でお会いしましょう」と閉会あいさつ。実り多い2日間の幕を閉じました。