リーダーの固い決意で200名会員に 早期達成をめざす全国会議

なぜ200名達成が重要なのか

 3月23日、「200名会員の早期達成をめざす全国会議」が東京で開かれ、7同友会(秋田、茨城、栃木、山梨、鳥取、島根、佐賀)と中同協から16名が参加しました。前回の会議からは6年ぶりの開催となりました。前回の会議以降、青森・岩手・徳島の3同友会が200名を突破しました。

 200名を超えることがなぜ重要なのか、鋤柄中同協幹事長は次のように報告しました。

 「200名は組織的に動ける1つの目安。財政的にも安定し、事務局体制の確立という点からも200名は最低目標。また一定の会員数がないと活動の質は高まらない、リーダーの固い決意で200名は一気に達成していただきたい」。

 蓮見中同協事務局長からは、200名を突破した青森・岩手・徳島の各同友会の経験などから、「全国行事開催を引き受けたことをきっかけに増強、目標達成の旗をトップが降ろさないこと、会員増強デー等の設定」などの教訓が報告されました。

 その後、会議に参加した各同友会の活動交流が行われ、それぞれ早期200名達成の決意を述べあって、“再会を誓わない”閉会となりました。

達成に向けての参加同友会の決意

【山梨】
 140名を超え、今年度の目標150名まであと一息のところまで来た。今年度は30名を上回る純増となっているが、その要因は金融機関から入会対象者の紹介があったこと、新支部を設立したこと、他団体の会合で同友会をPRしたこと、代表理事から役員に増強の呼びかけをひんぱんに行ったことなどがあげられる。

【茨城】
 2年前に福島同友会事務局次長に事務局長として来ていただいてから変わってきた。役員の意識の向上が課題。以前は他人の経営が良くなることが素直に喜べなかったが、同友会で学びあってくる中で、今は心から喜べるようになった。お互いの成長を喜びあえる経営者を増やしていくことが同友会の役割であり、増強の意義。

【秋田】
 創立して2年目が終わるところなので悩みらしいものはない。当同友会も北海道同友会から事務局長に就任してもらった。秋田県内は市場は無尽蔵、いくらでも増やせる。毎月「会員拡大の日」を設定して増強している。5月の総会までに130名にしたい。

【島根】
 創立当初、同友会の考え方や運動は島根という地域に根づくか疑問もあったが、今は変わってきた。若い会員の中にも同友会を自分の中でメインにして動く人が増えてきた。出雲市で出張例会を開き、支部づくりを進めたい。

【鳥取】
 2006年度は「1人が1人を」のかけ声でやったが不調だった。例会に参加したオブザーバーへのフォローをきちんとする必要がある。経営指針を創(つく)る会を独自に実施して2期目が終了。修了者は増強でも力を発揮。鳥取支部設立の準備を始める。

【佐賀】
 経営指針の卒業生は自力で作れるようになると退会。ハウツーばかり教えていた反映。自分も同友会「運動」という表現に疑問を持っていたが、経営指針と退会者の関連から、学びあい成長し合い、それを広げていくのが「運動」だということが理解できた。唐津、鳥栖に支部づくりを。

【栃木】
 会員増強は委員会任せで、理事会が本気になっていなかった。なぜ増強するのかという議論を丁寧に行って、意識を高めていきたい。県央支部は、増強プロジェクトを組んで、例会前後に入会対象者にアプローチしており、そんな動きは全県に広げたい。

「中小企業家しんぶん」 2007年 4月 15日号から