念願の150名会員を達成 最大の教訓は「あきらめないこと」【秋田】

会員増強デー1日で19名が入会!

 創立3年目の秋田同友会が会員増強デーに取り組み、見事に150名会員を達成しました。達成の最大の教訓は“あきらめないこと”。達成までの様子を紹介します。

岩手、島根に負けじと増強の決意

 104名で設立した秋田同友会は、3年目にしてようやく1つ目の目標である150名を10月4日に達成しました。

 会員増強に大々的に取り組むと決意を固めたのは8月。きっかけは、6月に岩手同友会が1日30名の入会で300名を突破した躍進ぶりと、島根同友会が100名を突破し、秋田を追い抜く位置に迫ってきたことに脅威を感じたことでした。

 早速、9月の理事会で会員増強案が熊谷正司組織委員長((株)くまがい印刷社長)から提示されました。

 9月末までに150名を達成する。その計画の柱として、次の3つを取り決めました。

 (1)9月7日から10月9日までを会員拡大月間とし、9月26日を会員増強特別行動日とする。26日は15名以上の入会を確実にする。(2)そのために、19日の9月例会に多くのゲスト出席者を募る。(3)さらに、26日の増強日に訪問できるように、訪問先からアポイントを取っておくこと。

訪問先12名から始まった会員増強デー

 そして迎えた26日。初めて取り組む会員増強特別行動日です。福島、宮城、山形同友会と中同協事務局から総勢6名の応援、地元役員・会員13名、事務局を含む21名が集合し、県北、中央、県南地区と8チームに分かれて行動開始となりました。朝時点での会員数は125名です。しかし、この時点で訪問先が決まっているのは12名のみ。午前中の入会数は5名。

 しかし、ここからが役員の力の見せ所、知り合いの経営者に次々と連絡し、訪問時間を決めていきます。

1日で19名が入会

 訪問先では、「同友会は、これからの経営において必ず力となっていく学び舎(や)です」と、同友会の歴史と理念を語ってのお勧めや、経営指針づくりを実践した経験をもとに、「一緒に経営指針を創(つく)っていきましょう」「社員をもうけの道具としか見ていなかったが、同友会に入り、その考え方は間違っていると気づいた」など、それぞれの思いを必死に語りかけました。

 結局この日は40名を訪問し、19名入会という大きな成果となりました。会員数は144名。150名まであと6名。なんとしてでも10月5日まで150名にと、翌日から増強活動の状況をこまめにニュースにして知らせ、現状認識を役員と事務局が共有し、励まし合い、やり遂げる決意を固めて再奮闘しました。

最後まであきらめずに臨んだ役員と事務局

 26日に参加できなかった役員が次々と本領を発揮し、10月3日までに3名が入会。4日朝にも1名が入会。あと2名に迫った4日の夕方、動きが途絶えました。それでもあきらめることなく粘る事務局からの働きかけ。それにこたえ、しっかり戦略を練る役員。仕事が一段落する夕方以降に訪問時間を絞る作戦に出ました。戦略は成功、2名が快く入会しました。

 役員と事務局が、共に決してあきらめることなく増強に臨んだ一体感が、150名達成への大きな力となりました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 10月 15日号から