地域中小企業の技術開発等を支援する公設試験研究機関

施策の概要

 公設試験研究機関(略称:公設試)は、事業者の技術課題に適合した技術開発、成果普及、技術移転、技術情報の提供、講習会、展示会など、地域中小企業のためのさまざまな支援活動を実施しています。全国に約170カ所、工業・林業・農業・工芸・環境・食品加工・水産など、さまざまな分野の公設試があります。

支援内容

1. 技術相談(無料)
事業者が抱える技術に関する質問・相談を受け付けて、解決策を助言します。
2. 依頼試験・分析(有料)
事業者から依頼を受け、提出されたサンプルの品質検査・性能試験、成分分析など行います。
3. 各種講習会の実施
公設試験研究機関の研究成果の普及や最新技術情報の提供を図るために講習会や講演会を開催しています。

活用事例

 ある会員企業は、自社の新分野進出に伴い、新しい技術開発の必要に迫られ、地元の公設試に相談。関連したノウハウを有した企業を紹介され、その企業の協力のもとに新技術を開発。特許も取得するなどの成果をあげています。

 またある会員企業は、自社の製品の性能検査を公設試に依頼。その結果を、自社製品の性能を客観的に裏付けるデータとしてホームページ等に掲載し、顧客からの信頼獲得に役立てています。

(問い合わせ先)各都道府県の中小企業担当部署

*詳細は独立行政法人産業技術総合研究所のホームページ(下記)をご覧下さい。全国の公設試験研究機関の一覧が出ています。
http://unit.aist.go.jp/collab/collab-hp/wholesgk/link/kousetsushi/kousetsushi.htm

「中小企業家しんぶん」 2004年 6月 25日号より