手賀沼支部(千葉)

地域ネットワーク生かし、新事業創造を

 4月24日、千葉同友会の15番目となる新支部・手賀沼支部が立ち上がりました。05年の野田支部、07年の四街道支部に続いての新支部設立です。

 手賀沼は千葉県北部に位置する湖沼であり、我孫子市、柏市、白井市、印西市にまたがっています。手賀沼支部の中心となる我孫子市(人口13万人、中小企業数780社)は、手賀沼を中心とした自然豊かな地域。かつては沼の水質汚濁では全国ワースト1位を更新し続け、市民の努力もあってようやく平成14年にワースト1位を脱出しました。それだけに、自然環境の保護、文化活動といった市民活動が活発な地域でもあります。

 総会当日は、会場のけやきプラザに来賓や他の14の全支部からの応援を含め74名の参加者が集い、22名の会員による支部の船出となりました。特に目立つのは、女性会員が半数近くを占めることです。

 総会では笹原代表理事のあいさつの後、地元を代表して星野順一郎・我孫子市長から「地域経済の活性化としてのリーダー的存在になっていっていただきたい」という熱いメッセージが贈られました。

 その後、支部長に就任した青葉建設(株)の千葉博志氏が活動方針を発表。(1)会員同士の信頼関係を前提としたネットワークづくりを通してさまざまな事業の可能性を探り、中小企業ならではの高い技術力やきめ細かなサービス力、あるいは蓄積された経験を共有し、新事業を創造することに力を入れる、(2)例会での学び合いを通して、コミュニケーション能力を磨き、また例会以外のミニ勉強会も開催し経営に必要な基礎知識を学ぶ、(3)地域行事への参加などを通して地域と企業のつながりをつくる、の3点を重点に、活動を進めていくことを確認しました。

 その後、吉田敬一・駒澤大学教授の「中小企業の活性化こそが、街の元気!~経営戦略と地域づくり」と題した講演で、活動方針の内容を具体的に深めることができ、新支部スタートの決意を新たにしました。

 地域に密着した新たな仕事づくりの可能性を秘めた手賀沼支部の発足に、熱い期待が寄せられています。

「中小企業家しんぶん」 2008年 5月 25日号より