多様性生かし共生社会を【東京】

第14回障害者問題全国交流会(9月19日~20日・東京)のプレ例会

 「人間尊重の社会をめざして」をテーマに、第14回障害者問題全国交流会(9月19~20日、明治学院大学)の設営を担当する東京同友会では、障害者と共生する企業づくり、社会づくりに対する理解と関心を高め、交流会を東京同友会全体で成功させようと、交流会プレ例会を5月26日に開催、132名が参加しました。

 プレ例会では、「全社員戦力化」をテーマに、多様な人材を活用して組織のパフォーマンスを向上させるマネジメント手法である「ダイバシティ・マネジメント」について、谷口真美・早稲田大学大学院教授が講演。谷口氏は、IBMの事例などを挙げながら、激変に耐えうる強い組織にするためには、異なる価値観、異文化を持った多様な人材の活用が重要だとし、「中小企業では、気づかずに多様な個性を生かしているところが多いはず。障害者の雇用も含め、ダイバシティの成功例をたくさんつくってほしい」と話しました。

 望月優・交流会実行委員長は、「同友会では、障害者の雇用と共生社会づくりに28年前から取り組んできた。障害者を弱者としてではなく、中小企業にとって大切な戦力、そして共に働く仲間としてみること。そのことを全国の中小企業家と共に考え、人間尊重の経営からさらに人間尊重の社会をめざしていこう」と交流会への参加を呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 6月 25日号より