地域と中小企業発展の確かな道を

中同協定時総会(7/10~11・埼玉)前に、各ブロックで代表者会議

 中同協第40回定時総会を前に、各ブロックで代表者会議が開かれています。6月6日の中国・四国ブロック代表者会議(鳥取)、6月12~13日の東日本地区代表者会議(山梨)の様子を紹介します。

同友会型企業を広げよう【中国・四国ブロック代表者会議】

 6月6日、鳥取県米子市内で開かれた「中国・四国ブロック代表者会議」には、9同友会35名の代表役員と事務局長が参加しました。3氏の報告を受け、経営戦略について深めたほか、会員増強の抱負を語りあい、躍進を誓いました。

 会議では、はじめに、中同協のヨーロッパ視察団に参加した香川同友会野田勝利代表理事と岡山同友会土井章弘代表理事から報告があり、次に中同協蓮見成男事務局長から中同協総会議案の特徴について報告がありました。

 「経営戦略を深める」3氏の報告では、川口護・広島同友会筆頭代表理事((株)デイリンク)が「地域の人々が誇りに思う店づくり」について、服部豊正・愛媛同友会代表理事(服部製紙(株))が「本当の意味でお客様に喜んでもらえる商品づくり」について、藤田賢治・岡山同友会副代表理事((株)フジタ地質)が「大きな目標を立てることで経営者の本気度も増す」など、貴重な体験を語りました。

 その後のグループ討論では、参加者各社の経営戦略を交流しました。

 最後に、ヨーロッパ視察団にも参加した三宅昭二・中同協副会長が、「ヨーロッパには同友会型の運動団体はなく、私たちは誇りをもって、日本型の中小企業憲章をめざしましょう。今日討論した企業づくりを各地でさらに深め、地域に広げ、全国5万名会員を実現しましょう」とまとめました。

5万名めざし、あてにされる会へ【東日本地区代表者会議】

 「東日本地区代表者会議」は6月12~13日、山梨県甲府市内で開かれ、17同友会・中同協より役員、事務局長68名が参加しました。

 1日目は、「2010年5万名をめざして、最高会勢突破から次への挑戦」がメインテーマ。まず広浜泰久・中同協幹事長が、中同協発行の『会員増強の手引き』をテキストに、「多くの会員が参加する楽しくて学べる会員増強活動を」と題して報告。つづいて中村猛志・山梨同友会代表理事が、「経営課題を問いかけ、聞き出し、入会促進」をテーマに、念願の200名会員達成のために役員一丸となって奮闘した経験を語りました。

 グループ討論では、昨年度東日本の全同友会が増強で成果を上げたことから、増強の意義、条件、戦略・戦術について意見交換が熱心に行われました。

 2日目は、「地域力経営とは何か、中小企業憲章、中小企業振興基本条例制定に向けて」をテーマに、守和彦・北海道同友会代表理事((株)ダテハキ社長)が、北国の生活から生まれた商品(冬物の靴)を全国展開する自社のビジネスを地域力経営とつなげて披歴。また、中同協EU視察団に参加して得た中小企業憲章、条例運動への確信も述べました。

 厳しい経済情勢下にあっても、同友会で企業づくりの方向を見定め、地域であてにされる同友会にしていくことこそ、中小企業発展の確かな道であることに自信を深める代表者会議となりました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 6月 25日号より