地域と歩み雇用できる企業~2008中日本代表者会議で交流

 中日本ブロック各同友会(静岡、愛知、三重、岐阜、富山、石川、福井)リーダーの研鑽(けんさん)と交流を深めようと、恒例の代表者会議が6月19、20日、三重県四日市で開かれました。会議には7同友会・中同協から31名が参加しました。

 1日目は、「今後のわが社の成長戦略―地域と歩み雇用を確保できる企業づくりをめざして」を共通テーマに、3人が事例報告。

 吉岡昌成氏((株)ヨシックス社長、愛知副代表理事)は低迷する居酒屋業界にあって、経営指針をもとに地域密着、元気のでる店づくりを展開していると報告。

 星野幸博氏((株)かじそ仏壇製作所社長、福井代表理事)は、ライフスタイルの変化で市場縮小の仏壇業界の中で「心にひびく品質・サービス」をモットーに洋間にも合う仏壇の提案等、生き残り策を披露しました。

 服部1彌氏((株)ハツメック社長、三重代表理事)はメッキ業を父から継承、当初は好きになれなかった仕事が今は誇りと愛着を持って事業を拡大、関連2社も成長させた経緯を語りました。

 グループ討論では、現在の経営環境下での経営戦略について活発な意見交換がされました。

 2日目は、「EU憲章視察を終えて」と題して、杉村征郎氏(杉村精工(株)会長、静岡代表理事)がEU企業総局、欧州クラフト・中小企業同盟訪問から得た教訓と今後の運動の展開について提起。つづいて国吉昌晴氏(中同協専務幹事)が「中同協2008年度総会議案書のポイント」を解説しました。

 グループ討論では、行政とのかかわり、リーダーのあり方、事務局強化の課題が各地の実情を交流しながら議論されました。2日間のまとめとして、宮崎由至氏(中同協副会長)は、企業、同友会(役員、事務局)ともに後継者をつくることが大切とし、今後の健闘を誓いあい散会しました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 7月 15日号より