高校と連携して「共育フォーラム」に800名が参加【沖縄】

働くとは? 生きるとは?~会員企業6社でジョブシャドゥイング体験も

 7月3日、「働くとは?生きるとは?」をテーマにした「共育フォーラム」が、「職業観・感UP共同会議」(沖縄同友会中部支部と沖縄県立美里高校で構成)主催により、沖縄市民会館で開かれました。美里高校の全校生徒が参加したほか、教師、父母、同友会会員など約800名が参加しました。

 主催した「職業観・感UP共同会議」は、地域に根ざす企業(同友会)と教育機関(美里高校)の連携・共同によって、地域の高校生の職業観(感)の向上をはかることを目的に、今年5月に設立されたものです。

 フォーラム開催にあたり、照屋守道・沖縄同友会中部支部長は「高校を卒業した子どもたちの働く場をいかに提供していくかは私たちの重要な役割・責務」であり、「今後とも同友会と高校が連携をとり、沖縄の未来を担う子どもたちの職業観の向上をめざし、共に力を合わせていこう」とあいさつしました。

 第1部は、フォーラムに先立つ6月24日に行われた「ジョブシャドゥイング」の体験を報告。ジョブシャドゥイングとは、「影のようにつきそって働く人を観察」し、職業観を養う体験プログラムのことで、1年生14名が会員企業6社で体験しました。

 体験した生徒たちの共通の感想は、「仕事は大変」ということでした。大人からすると何気ない通常の仕事を目の当たりにした素直な感想です。また、仕事には「人と人とのかかわりが大事」で「コミュニケーション能力が必要」ということを、多くの生徒が報告していました。

 この報告をきいた生徒からは、「学校で習う教科の1つ1つが仕事に役立つ」「考える能力が必要」「親が働いて当たり前と思っていたが、働くとはすごく大変なことだ」という感想を記していました。

 第2部の記念講演は、「懸命に生きる人々~日本人こそ学んで欲しい」をテーマに、アジアのゴミ捨て場やスラム街などの調査・撮影・支援を続ける日本アジアネットワーク社長の池間哲郎氏(沖縄同友会会員)が講演しました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 8月 25日号より