人が育つ企業と地域をつくろう~初の「人を生かす経営全国交流会」に372名

6名の分科会座長と大野中同協経営労働委員長でパネルディスカッション

 11月20~21日、「人を生かす経営全国交流会」が滋賀県大津市にある「琵琶湖ホテル」などで開かれ、43同友会と中同協から372名が参加しました。本交流会は中同協の社員教育委員会、経営労働委員会、共同求人委員会の3委員会が合同で開く初めての交流会で、2日目最後には「アピール」が採択され、この厳しい経営環境に経営者が社員とともに立ち向かい、「人を生かす」時代をつくっていくことを呼びかけました。(次号詳報)

 厳しい時代を「人を生かす経営で乗り切ろう」との高い志で集まった参加者は、1日目全体会(基調講演、3委員長問題提起)と分科会、2日目全体会(パネルディスカッション、グループ討論)で熱心に討論、交流しました。

 基調講演で大田堯東京大学名誉教授は、「共に生き、共に育つ~生命(いのち)のきずなを」をテーマに、人と人との関係こそ大事であり、違いを認め合い、共に生きる姿勢を持つことの大切さを訴え、「今のピンチを新しい変革の契機にしていきましょう」と呼びかけました。

 その後、分科会へ向けて3委員会の委員長が問題提起し、経営姿勢を確立し、明確な経営指針のもとに労使の信頼関係を築き、新卒採用と社員教育を行うという、「企業の総合的実践」へ向けてアプローチ。

 その後、6つの分科会が開かれ、夜7時半まで熱心に議論されました。

 2日目全体会議では、6つの分科会座長をパネリストにパネルディスカッションが行われ、40グループがいっせいに討論。

 最後に、「人を生かす経営」の課題を3点にまとめ、総合的実践の必要性を会の内外に訴えたアピールを採択しました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 12月 5日号より