県内の第1次産品を有効活用「高知発 ハッピートマトのお酒」

高知らしい食品研究会が共同開発第1号

「高知発 ハッピートマトのお酒」とトマト

 高知同友会では、新しい仕事づくりを通して地域貢献を進めようと、高知エコデザイン協議会と連携で「高知らしい食品研究会」を作って活動を進めてきました。1年間の試行錯誤を経て、このほど待望の共同開発第1号となる新商品を販売しました。

 商品名は、「高知発 ハッピートマトのお酒」。ハギノ建設(株)(萩野裕章社長、高知同友会会員)の関連会社、ハッピーファーム(有)のハッピートマトの規格外トマトを、高知酒造(株)(松村実加取締役、高知同友会会員)がトマト入りのお酒としてリキュールに加工したものです。余分な添加物は一切加えず、ハッピートマトの特徴を余すところなく生かしたさわやかな風味が特徴で、年齢、性別を問わず、健康志向の方のニーズにこたえるフルーティーなお酒に仕上がっています。

 ハッピートマトはラグビーボールのような形をした高糖度ミニトマトで、甘みと酸味のバランスが取れ、リコピンは通常のトマトのおよそ2倍。2007年度高知県産品ブランド室「土佐のいい物・おいしい物発見コンクール」奨励賞も受賞しています。

 「ハッピートマトのジュース」も発売し、贈答用にお酒とジュースの詰め合わせセットもあります。11月28日から販売をスタートし、高知酒造のホームページのほか、県内のホテルなどで販売予定です。

 同研究会には、中小企業家のほか持続可能な地域づくりに関心を持つ学識経験者、行政関係者、消費者等も加わり、県内の1次産品のうち、特に規格外となっている製品を有効活用するための商品開発を基本に、マーケティング、販路開拓まで協力して行うことに注力しています。

 会長の宮本高憲氏((株)高南メディカル常務、高知同友会会員)は、「今回はメンバーの知恵が相乗効果を発揮して、高知らしさがうまく出せました。今後も県内の1次産品生産者を勇気づけると同時に、中小企業の雇用拡大にもつながるような商品開発を続けていきたい」と意欲的です。

「中小企業家しんぶん」 2008年 12月 25日号より