【研究センターレポート第20集発刊】中小企業で持ちたる国へ

 「中小企業で持ちたる国へ―THINK SMALL FIRST」と題した『研究センターレポート第20集』(中同協・企業環境研究センター編集発行)がこのほど発刊されました。未曾有の不況の真っただ中、不況の構造を読み解き、経営課題を整理しつつ舵をとることが求められています。

 まず、吉田敬一・駒沢大学経済学部教授(企業環境研究センター委員)が「新型複合不況の中での地域経済・中小企業問題の実態と危機克服課題」と題して、今日の不況の構造と経営課題を論じています。

 座談会「現代的中小企業論―今、問われている中小企業の課題は何か」は、4名の若手研究者が多面的に今日の中小企業の発展の道を探ります。

 事例報告では、200年の歴史をもつ醤油・味噌製造業の(株)八木澤商店(岩手)と、100年を数える製紙業の服部製紙(株)(愛媛)が登場。老舗の経営実践のなかから、時代の荒波を超え続けるヒントを探ります。

 研究センターが設立されて今年で20年。中小企業立国への本格的転換の年へ、同友会役員はじめ、多くの会員の皆様にぜひ読んでいただきたい内容です。

「中小企業家しんぶん」 2009年 2月 15日号より