【談話】キーワードは連帯~逆風を突いて新たな境地を 2010年5万名推進本部長 広浜 泰久(中同協幹事長)

 かつてない経済の逆風のなかで、いよいよ、2009年度が始まりました。

 4月1日の全国の会員数は4万941名、全体としては年間136名の減少となりました。年度内増加が18同友会、減少が29同友会です。2007年度は増加43同友会、減少4同友会でした。

 中同協は、2003年度から5年間連続純増を続けてきましたので、この厳しい環境変化が如実に反映しているといえます。

 そうした中でも2008年度は、特に北海道、熊本、福島、岩手、愛知が大幅な純増となり、健闘しています。

 2月熊本全研のまとめにあたり、私は「連帯」をキーワードに2つのことを申し上げました。

 1つは厳しい時代だからこそ、仲間から1社も潰れる会社を出さない、そのためには1人で悩まず仲間の知恵を借りよう、同友会の相談窓口を活用しようということです。

 私たちには会内に蓄積された宝の山があります。経営指針をつくり、「労使見解」の精神で全社一丸体制を築けば、困難を切り抜けることは不可能ではありません。しかし、会外の経営者はそういう機会にふれることはできません。ですから、会外へ連帯の輪をひろげていこうということです。

 もう1つは、「中小企業で持ちたる国へ」。そういう国をわれわれの力で作るための連帯の輪を広げていこうということです。

 7月の全国総会へ向けて中小企業憲章草案(会内討議用「中小企業家しんぶん」6月5日号掲載予定)が発表され、中小企業振興基本条例づくりも各地で進んでいます。企業数が減少する中で同友会の会員が増えることは地域と日本を変える力が蓄えられることです。4月、5月は定時総会のシーズン。企業を守り、組織を広げ、地域を元気にする気運を大いに高めましょう。

「中小企業家しんぶん」 2009年 4月 15日号より