東備支部(岡山)

豊かな地域づくりへ地元で例会を~2010年までに組織率5%をめざす

 4月17日、岡山同友会の東備支部設立総会が開かれ、105名が参加しました。来賓として日下英男・瀬戸内市副市長、吉延四郎・備前商工会議所会頭、高田修・備前信用金庫理事長、中川弘之・日生信用金庫理事長も参加し、祝辞が述べられました。

 記念講演では中同協会長の鋤柄修氏が、「逆境に打ち勝つために、社員と共に強靭な企業づくりを」のテーマで講演。会場は笑いあり、深くうなずく者ありで、大きな励ましとなりました。

 東備支部は岡山県の南東に位置し、備前市、瀬戸内市、赤磐市、和気町をエリアとしています。東備地域は備前焼と耐火煉瓦の町として発展してきましたが、鉄鋼業の衰退で耐火煉瓦は落ち込み、バブルの崩壊、金融不況で備前焼の売上も落ち込み、ここ17年間景気減速傾向に歯止めがかからない状態が続いています。

 この地域は1990年に旭東支部として岡山支部から独立しましたが、バブル崩壊とともに会員数が激減し、岡山の5支部が統合するのを受け、旭東支部も岡山支部へ統合。その後「支部例会へ参加したいが会場まで遠すぎる。地元で勉強会を行いたい」との要望があり、2005年3月から岡山支部旭東地区会として例会を開いてきました。

 2005年11月、設立20周年を迎えた岡山同友会は、2010年をめざす第4期中期ビジョンを発表。その中で豊かな地域づくりの指標で岡山県における会員組織率5%、1200社を掲げ、「岡山県の空白地域に同友会の支部を」というスローガンの下、吉備高原支部を2008年6月に立ち上げました。

 「旭東地区会もいつまでも地区会のままでは発展はない」との意見が出され、準備段階から09年4月17日の支部設立総会開催と支部長候補を決めて、08年8月より支部設立準備例会を開いてきたものです。2月18日には、備前信用金庫のビジネスマッチングに参加し、同友会の魅力を伝えるとともに、参加企業を同信用金庫の紹介を受けて訪問するなどの活動を展開してきました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 5月 5日号より