地域力経営深め憲章制定へ【中日本ブロック代表者会議】

 中日本ブロック代表者会議が6月25~26日に福井・芦原温泉「灰屋」(福井同友会会員)で開かれ、7同友会と中同協から55名が参加しました。

 宮崎由至・中同協副会長は冒頭あいさつで、「地域を超えて業種業態を超えて経営の話を聞く機会は、他の団体にはない。業界の再生のヒントが得られる場であり、病人が点滴を受けているような今の企業の状態から脱する道筋を提示できるのは同友会しかない」と強調しました。

 最初に赤石義博・中同協相談役が「『地域力経営』を深め『中小企業憲章』制定へ~幸せの見える社会づくり」をテーマに基調報告。「そこに住み、子どもを産み育てたいと思える地域にしていくこと」とし、税収が上がり真に自立できる地域になっているか、食料は確保できるかなどの要件から、「地域づくり」をどうすすめるか、若者が育ち、そこで働ける地域力を高める企業づくりが求められていることを訴えました。

 続いて、竹内昭八(株)タケウチ会長(静岡同友会相談役理事)が「自らの生き様としての経営理念から出発した憲章制定運動こそ本物」、前田光久・旭電気(株)社長(三重同友会相談役)が「『みえ次世代育成応援ネットワーク活動』に取り組んで」と、それぞれ実践報告しました。

 2日目は、宮崎由至氏が「企業存続に向けた自社と同友会の取り組み」をテーマに問題提起。「自分の会社だけよくなっても成り立たない。いい地域でなくなれば企業も存続できない時代」と、『企業変革支援プログラムステップ1』も紹介しながら、経営者は戦略的に動くことの大切さを提起しました。

 2日間の報告、グループ討論を通じて、各地域で同友会と企業経営の語り部をつくり、「活動」を「運動」に展開していくことを確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 7月 15日号より