同友会リーダーの使命を学ぶ【第13回中同協役員研修会】

 台風18号が日本列島を直撃した10月8~9日、奈良ロイヤルホテルで「第13回中同協役員研修会」が開かれ、13同友会と中同協から67名が参加。会場は嵐に抗して集まった参加者の学ぶ意欲に包まれました。

 1日目は辻本・奈良同友会代表理事のあいさつのあと、第1講「半世紀を超えた同友会運動、その歴史と理念に学ぶ」をテーマに赤石義博中同協相談役幹事が講義しました。

 「労使見解」(中小企業における労使関係の見解)を成文化してきた過程に学び、その今日的価値について報告し、「(1)一人ひとりが歴史を創造する主体者であれ、(2)謙虚さを失わないで学び続けること」の2点を結論としました。

 2日目は「同友会のリーダーの使命、役割は何か」をテーマに、鋤柄修・中同協会長が講義。「景況調査から時代の変化を読みとるのが経営者の仕事。中小企業憲章も読み合わせし、解説を読んで理解する。企業経営では『企業変革支援プログラムステップ1』でしっかり検証し、課題を明らかにする。同友会で学び、全国行事で学ぶ。経営者のリーダーシップ、生き様が試されるのが同友会」と自身の経験も交えて話しました。

 午後からは広浜泰久・中同協幹事長が、「同友会の企業づくりを組織づくりに生かす」と題して講義。広浜氏は、「労使見解を勉強したら、『ステップ1』に取り組む。人間尊重と社会性(社会貢献)、科学性(利益追求)の3つをバランスよくスパイラルアップしていくこと」とし、同友会の組織づくりについては独自に作成されたチェックリストをもとに紹介し、地域に影響力のある会員企業を増やし、企業組織率10%にすることを呼びかけました。

 参加者は「同友会で学んだ企業をどれだけ地域に増やすか」「地域に選ばれる企業づくりを」など学びを深めました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 11月 15日号より