【地球環境問題交流会第2分科会報告概要】社員の意識が変わったことが一番（株）クリーン春日

福岡同友会地球環境委員会での取り組みより

　（株）クリーン春日（戸渡健一社長）は一般・産業廃棄物の収集運搬会社です。2001年にISO14000を取得、エコ事業所の登録もしています。

　具体的には、夜の収集運搬で、以前はディーゼルの収集パッカー車で回収し、排気ガスなどでクレームが多かったのですが、2001年から順次、天然ガス車に換えていったことで、クレームがなくなってきました。

　社内の蛍光灯もLEDに換えていっています。電気使用量のデータを2001年から取っていますが、工場の広さは同じなのに、2001年と2009年を比べると約半分ぐらいになっています。古紙のリサイクルや、自社の前の道路で花植えの運動もしており、地域の人たちも参加するようになりました。

　一番重要なのは、環境に取り組んだことで社員の意識が変わったことです。環境管理責任者の藤原健二常務は、「コスト効果も重要ですが、社員の意識が変わったことがうれしい。意識改革により、環境以外の部分でも積極的に取り組むようになりました。自分たちの意見が会社を変える。そこにはもちろん評価も必要ですが、従業員の自信にもつながり、会社のレベルの底上げになっていると思います」と話します。今では行政からも非常に信頼される会社になっています。

　藤原氏は、地球環境問題委員会で学んだことを会社で生かし、さらにその先をいく取り組みを強いリーダーシップで行い、信頼される企業づくりに取り組んでいます。