若者に魅力ある会社でなければ生き残れない「若者に聞く就職最前線!」【埼玉・浦和地区例会】

 埼玉同友会浦和地区会が1月20日、埼玉大学の学生・卒業生3名をパネリストに「若者に聞く就職最前線!」と題した例会を開き、オブザーバー5名を含め、32名が参加しました。

 これは、商店街など地域とのかかわりを重視して就職活動(以下、「就活」)を行っている学生の報告を聞きながら、魅力ある企業づくりのヒントを得ようと開かれたものです。

 パネリストは、就活中の3年生(男性)、就職内定している4年生(女性)、そして卒業後、1度起業したもののうまくいかず、現在、地域活動にかかわりながら再度の起業をめざす女性の3名。この立場の異なるパネリストの本音を聞きながら、どんな会社を作っていくべきかを学びました。

 なかでも、「なぜ、大企業に就職したがるのか?」との質問には、現在、学生は「リクナビ」というインターネットサイトを中心に就活をしており、「サイトに載っていない会社を探すすべがない」という衝撃的な意見がありました。「魅力的な会社とは?」という質問には、「社会保障(休暇等が充実している)が整った会社」「女性にとって、産休・育休等の就業規則が整った会社」が挙げられ、中小企業としても大いに改善の努力が必要であることがわかりました。

 また、面接については、「面接官が自分の会社の仕事をいかに自信を持って学生に話しているかを、逆に学生は見ている」という手厳しい意見もありました。

 その後、パネリストも各テーブルに入ってグループ討論を行い、生々しい本音をぶつけ合いながら、時間一杯まで話し合いました。

 参加した中小企業経営者にとって、若者に魅力を感じてもらえる会社でなければ生き残れないことを改めて自覚させられる例会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 2月 5日号より