新しい仕事と雇用の創出を~県商工労働観光部と初の懇談会【岩手】

 岩手同友会では12月25日、岩手県商工労働観光部と初の懇談会を県庁で開催。特に話題になったのが、「新しい仕事と雇用の創出」についてでした。

 同友会からは、「地域を守るためには、人が残る地域をつくらなければならない。地方に仕事がなく、1度は出て行った若者が再び帰ってくるためには、仕事を地域につくるしかない。そのためにわれわれ中小企業が自分たちの問題として一致協力し、本気で学びあっている」、「岩手にある農林水産資源、原材料を最大限に活かし、加工などで知恵を出し合って新産業を生み出せば、まだまだ新たな雇用が生まれる」、また「岩手同友会会員企業の雇用者数が全体で約1万1000人に及ぶ」、「雇用を支える担い手だからこそ、中小企業は地域から逃げられない」など、3人の経営実践と同友会全体の活動を交えて具体的に紹介。

 県からは、「同友会は、地域の課題に真っ向から真剣に向きあい、常に社員の人生をどうするかという視点で人材育成している」とし、さらに「中小企業も地域を安定的に支える力をつけて欲しい。行政もサポートできる体制を用意している」と期待感を込めた意見が出されました。

 岩手同友会では、今後も行政との懇談や学び合いの場を重ねていきながら、「『岩手の未来をつくるのは私たち』との一人ひとりの気概を胸に、さらなる展望を描き、一歩一歩、歩んで参りましょう」と呼びかけています。

「中小企業家しんぶん」 2010年 2月 25日号より