逆風をもって徳とする~近畿女性部合同例会で赤石・中同協相談役

 3月3日、奈良ロイヤルホテルで、「近畿女性部合同例会」が開かれ、前日からの中同協女性部連絡会の参加者も含め、7同友会と中同協から128名(うち男性46名)が参加しました。

 「今、求められるもの!!~4つの提言を未来につなぐ」をテーマに、赤石義博・中同協相談役幹事が報告。赤石氏は、6年前の第10回女性経営者全国交流会(大阪)の問題提起として話された「4つの期待」((1)生活者の視点を大切に、(2)草の根経済の担い手、(3)命を生み出し育む女性の立場から平和の問題、(4)地域を守る原点活動)について、掘り下げて問題提起。赤石氏自身の経営のスローガンであった「逆風をもって徳とする」のように、厳しい時こそ自社の現状認識をし、社員の自主的自己管理を高めるよい機会であることを事例として紹介しました。

 また、「経営指針をつくったが、実践されていないという結果が、『企業変革支援プログラムステップ1』の集計結果で明らかになっている。同友会で学んで実践しているつもりになっていないか。経営理念を社員に『落とし込む』という感覚自体、全社一丸とは程遠いことに気づいてほしい」と厳しく投げかけました。

 その後16グループに分かれて討論が行われました。最後に、座長の田中久美子・奈良同友会女性部長が、「同友会理念に裏付けられた生活者の視点をあらゆる物事の判断基準とし、生きざまとなるよう実践してまいりましょう」とまとめました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 3月 15日号より